2012年3月31日

黒白フィルム自家現像のススメ

Drying 4x5 B&W films バスルームは埃が湯気で落ちるので格好のフィルム乾燥室になる

JOBO #2521 and #2529n for 4x5 and 120 films
写真のデジタル化の雪崩現象は収まったように思える。時代は変わっても銀塩アナログ写真に愛着を持ってる人は多く、私もその一人である。デジタル写真はコストがかからないとよく言われるが、カメラの耐用年数などを勘案すれば如何なものだろう。銀塩も捨てがたいけど、フィルム、現像代が高いしね、と嘆く人もいるようだ。しかし黒白フィルムを使い、自家現像したらどうだろう。自分の環境でちょっとラフな計算をしてみた。現在は4x5のシートフィルムがメインだが、富士フイルムのネオパン100アクロス20シート入りが3000円、1枚あたり150円。コダック純正のD-76デベロッパー1L用が500円(現像液としては最も高い部類と思われる)で、4x5シートフィルムが16枚程度処理できるので、1枚につきおよそ30円。定着液はスーパーフジフィックス3L/4Lが800円、100枚は処理できるので1枚あたり8円。合計すると1枚あたりのコストが188円也。もっともこれは処理液を一番効率よく使った例で、実際にはロスがあるし、水洗に要する水道代は計算していない。なお私はJOBOのロータリー式現像タンクを使用、1回ごとに処理液を捨てているので、停止液は使用していない。価値観は人それぞれだが、それほどコストがかかるとは感じていない。ところで現在マンション住まいなので、暗室を作ることがでず、プリントは自宅でやっていない。8x10の密着プリントなら可能だが、ちょっと億劫で休止している。フィルム現像は洗面所、乾燥はバスルームを利用している。風呂を使ったあとは、フィルムの大敵である埃が落ちるので、格好の乾燥室になる。

2012年3月27日

春風に乗ってハーマンテクノロジー社の針孔写真機が始動

Harman Titan 4x5 Pinhole Camera: Shooting stream at Kamigamo-jinja Shrine, Kyoto City

Harman Titan 4x5 and Zero 4x5 Pinhole Camera
小春日和。暖風に誘われ、英国ハーマンテクノロジー社のピンホールカメラを手に、上賀茂神社に出かけた。米国のネット通販会社B&Hから取り寄せたものだが、昨年の暮れにテスト撮影を一度したままだった。紫式部を描いた片岡社の縁結び絵馬、そして奈良の小川を撮影したが、その実力の全体をまだ掴みかねている。それはともかく、取り敢えず使い勝手に関して、若干その所感を書いてみたい。同じフィルムサイズの香港製ZERO45と比較して良いと思うのは、フィルムホルダー装填の簡易さである。前者はゴムバンドで止める方式だが、やはりホルダー交換が煩わしい。ピンホール写真はスローライフの象徴と述べるかたがいる。別に急いで撮る必要はないのだが、バンドを外す際、ボディを三脚から離す羽目になるので、同じコマの写真を複数撮ることができない。その点、従来の大判カメラ同様の装填方式が優れている。ついでにレボルディングできると尚更ベターに違いない。ハーマン4x5でちょっと心もとないのは、針孔キャップがシャッター代わりになっていることだ。30秒とか長時間露光の場合は差し支えないのだが、数秒の場合はちょっと困る。やはりレリーズが使えるシャッターを、オプションで良いよいから開発して欲しいものだ。アクセサリーシューおよび水準器がついているのは好ましい。筺体はABS樹脂製で軽い。ピラミッド状の蛇腹もどきだが、縮まらない。正真正銘の蛇腹だったら申し分ないのだが。春の息吹と共に始動した感のカメラだが、実はまだ撮影テーマを決めかねている。撮影道具より、実はそれが重要であることは言うまでもない。閑話休題。Facebookに開設したグループ「ピンホール写真」のメンバーが150人を超えた。取り敢えず200人が目標、アカウントをお持ちの方は気軽にご参加ください。

Facebook「ピンホール写真」グループ: http://www.facebook.com/groups/pinhole/

2012年3月17日

昇天パソコン継投策異聞

Acer AX1930-F24D  パネル前面に2個 背面に6個のUSBポートがあるのが嬉しい

危惧していた通りデスクトップXPマシンがお陀仏となってしまった。3週間ほど前に、"ままならぬ「次はMacに決めた」"と書いたが、やはり一気に移行は無理である。アドビの新しいアップポリシーグレードに関しては大いに不満があるが、やはりPhotoshopとIllustratorは必携のツールで、所持しているMac用ソフトは古過ぎて現在のOSでは動かない。そこで安価なWindowsマシンを物色、日本エイサーのミニタワーを購入した。数社の製品を検討したが、USBポートが8個もあることが決め手となった。私は本体のHDDに画像データが置いていなく、2台の外付けHDDで保存している。さらに2台のスキャナ、無線LAN子機、プリンターと、USBポートが最低6個は必要だからだ。タワーといってもほとんど拡張性はなく、PCIスロットがふたつあるだけである。何しろ実勢価格3.5万円であるので、多くを望むのは無理である。メモリ4GBというのは流石に心細いので、メモリを上限の8GBに増設した。余談ながらメモリ交換作業にちょっと戸惑ったことを付記しておきたい。というのは余りにも簡単な取り扱い説明書で、その説明の記述はない。カバーを外したが、メモリは見えない。DVDドライブに隠れていたので、これを外し、やっと交換した次第である。さてこのマシン、あくまで一時的な継投策のつもりで導入したが、予想以上に結構な動きをする。正直言ってパソコンに余り投資したくない。しばらくこれで行こうと思い直している。

2012年3月12日

気になる幼児向けアニメのデザインセンス

TuTiTu Helicopter  3D animated television show targeting 2-3 year olds


Twinkle Twinkle Little Star  Earthquake and Tsunami Relief

前回「無限の彼方へ さあ行くぞ!」でも触れたように、たとえ幼児向けであっても、優れたアニメ作品は大人にも鑑賞に耐えうるものである。ただ幼児と大人では、その解釈に違いがあるような気がする。スタジオジブリ作品『崖の上のポニョ』を観た私は、劇中に登場する「魔法」に対し科学的な疑問符を投げかねない自分に気付いた。ところが、子供たちはその「魔法」をどうやら疑いもなく素直に受け入れるようだ。逆にいえば、論理的になってゆくことが大人になってゆく証なら、つまらない人間となるということかもしれない。ところで私ばかりではないと思うが、やはり物語以上にそのデザイン、つまり「絵」が重要である。百貨店の玩具売り場を通りかかると、子供たちの間で「アンパンマン」が人気であることが、夥しい数のグッズで理解できる。しかし私はあの絵がどうしても好きになれない。何故だろう? 絵本とマンガをどう線引きするか難しいが、マンガではなく、少なくとも動く絵本であって欲しい。とはいえマンガの否定ではないことは無論であるが。アニメのデザインセンスが、将来にわたって幼児にどのような影響を与えるか不明だが、無邪気に遊ぶ子を無邪気に観れない自分を発見する。やはり大人の眼からは、洗練さを求めてしまうのである。優れたショート動画をYouTubeから引用しよう。

2012年3月4日

無限の彼方へ さあ行くぞ!

バズ・ライトイヤー  NEOMART(京都市中京区蛸薬師通河原町西入る)  2010年7月撮影

ゆえあって映画「トイ・ストーリー」のPart1からPart3までの全巻を最近DVDで観た。最初のPart1に関しては1996年、フルCGの3Dアニメーションという興味から、劇場版をリアルタイムで観たが、技術面に目を奪われ、肝心のストーリーをすっかり忘れていた。今回はそれぞれ複数回DVDで鑑賞したので、仔細を観察、理解できたような気がする。あらすじに関してはネット上に散在しているので割愛するが、改めて私なりに印象に残ったシーンを。Part1では本物のスペースレンジャーだと信じていたが玩具と知り自棄になるバズ・ライトイヤー。Part2では成長したエミリーに捨てられたカウガール人形ジェシー、Part3では大学生になったアンディから玩具好きの女の子ボニー・アンダーソンに仲間と共に無事預けられたウッディ。いずれも何と言おうか、ペーソスに溢れ、泣かせるシーンで、大人にも十分感動を与えるのではと思われる。この映画のことを書くのはいまさらと言われそうでちょっと恥ずかしいが、書きたい衝動を抑えることができなかった。ディスクをお持ちのかたは是非リプレイを。

2012年3月1日

タイムラインを導入したFacebookのページ


一般ユーザー向けと同様、企業やアーティストの「ページ」にもタイムラインが導入することになった。3月31日に一斉切替されるようだが、すでに試用導入できるので、さっそく試してみた。顕著な変化はカバー画像のサイズで、851x315ピクセルのバナーを設置できる。その他、機能的な向上が期待されるが、とりあえず新しいページデザインのを公開した。

参考記事1: Facebookページタイムライン完全ガイド
参考記事2: Facebookページ完全リニューアル―タイムラインの導入使用法