2011年5月27日

デジタル針孔写真あるいは動画への道

針孔あるいはゾーンプレート写真に取り組んでる写真愛好家グループに誘われ、京都府立植物園に出かけた。本来、写真撮影は孤独な作業だけど、同好の士と供にするのも楽しい。近畿地方は昨日梅雨入りしたが、幸いなことに雨が上がり、何とか写真を撮れる天気模様になった。

カルミア

北門から園内に入ると鉢植えのカルミアが咲き誇っていた。カルミアはいろいろな種があるようだが、これはアメリカシャクナゲ(亜米利加石楠花)である。ただ同じツツジ科でも、カルミア属はシャクナゲ亜属とは分岐しているので、この花をシャクナゲと呼ぶのことに違和感を感ずる人がいるかもしれない。

シャクヤク

南に少し歩くとシャクヤク(芍薬)が目に飛び込んできた。立てば芍薬座れば牡丹、という諺は余りにも有名だが、シャクヤクはボタン科の多年草である。ボタンが樹木、シャクヤクは草であるが、花はよく似ている。余りにも似ているので、私は見分ける自信がない。ゾーンプレート写真は不鮮明だけど、雨の滴が写っている。

バラ 京都府立植物園(京都市左京区下鴨半木町) Nikon D80 + Zoneplate

シャクヤクやボタンは様々な色、形があって、その種を見分ける力を持ち合わせていないが、バラ(薔薇)に至ってはお手上げである。多種多様、私には白いバラ、赤いバラ、黄色いバラと極めて大雑把な呼び方しかできない。そのバラだが、雨上りにその香りが際立つと聞いたことがる。なるほど、甘い香りが園内に充満していた。

さて標題の件だが、現在私はニコンの一眼レフD80にゾーンプレートをつけている。これはこれでいいのだが、若干の不満がないわけではない。フランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)が46.5mmとやや長い。ミラーが入った一眼レフゆえの宿命だが、ミラーレス一眼ならもっと短い。例えばソニーのNEX-5の場合は18mmである。ライカ判に換算すれば概ね28mmレンズ相当の画角を得られるはずだから、針孔写真向きではないかと想像する。さらに動画も撮れればフィルムカメラが及ばない世界が展開するかもしれなのだ。富士フイルムのX100を買ったばかりなのだが、またしても物欲がモヤモヤしてきた感じである。

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