2011年6月11日

6.11アクション京都集会に見る新しい反核運動

京都市役所前(京都市中京区御池通河原町)

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明け方まで残った雨も午前中にやみ、京都市役所に出かけた。世界規模で開催される「6.11原発ゼロアクション京都集会」に参加するためだ。正午過ぎ、集会を呼び掛けた主催者が挨拶、12時30分に隊列を組んで街頭デモが始まった。当初参加者は150人と聞いたが、デモには約200人が参加したと思われる。この集会・デモは立命館大学の学生による発案だという。シュプレヒコールも何となく慣れてない感じで、それが却って好ましい。政党や手あかが付いた政治団体の息が掛かってない雰囲気が好ましいのである。歴史的な評価はさておき、70年闘争は学生が主体だった。また世界各地で展開され、今なお続く「民主化闘争」なども、その多くが若い人たちの手によるものだ。これまでの日本の反核運動は必ずしも成果を収めてきたとは言い難い。それはつまり反核運動イコール左翼というフィルターがつき、真に市民のための市民運動であったか、という疑問をちょっぴり与えるからだ。しかし福島原発の事故により、まき散らされた放射能に多くの国民が恐怖感を抱いてる今日、新たな反核、反原発運動は一般市民の共感と支持を受けるに違いない。つまり反核意識が、被曝した広島や長崎人たちだけではなく、広く日本全国の問題として浮上したからである。特に幼子を持った母親たちは深刻に受け止めているに違いない。デモは河原町通から円山公園までだったが、骨折が完治していない足首が痛みだしたので残念ながらリタイアした。このような運動が京都で、そして全国でもっと広がればと痛切に思う。

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