2011年12月28日

花と散り玉と見えつつあざむけば雪降る里ぞ夢に見えける


辰の絵馬 北野天満宮(京都市上京区馬喰町) Fujifilm Finepix X100

年の瀬、北野天満宮では大鳥居や楼門などの注連縄(しめなわ)が取り替えられた。楼門に掲げられた辰の大絵馬は日展評議員の三輪晃久氏の筆になるもので、元日から授与される絵馬と同じ図柄だという。看板に「花と散り玉と見えつつあざむけば雪降る里ぞ夢に見えける」という菅原道真の歌が見える。梅の名所。境内あちこちの枝に、蕾が傷むのでお神籤(みくじ)を結ばないようにという、初詣客への注意書きの短冊が下がっている。大晦日から元日もかけてこの天満宮と平野神社を参詣するのが習慣になってしまったが、今年も出かけることになると思う。夕方、火之御子社鑽火祭(ひのみこしゃきりびさい)で新しい火がきりだされ、中庭のかがり火に移される。八坂神社の「おけら詣り」が有名だが、天満宮も古来からの習わしに従っているという。2日からは「天満書」つまり神前の書初めが行われる。それではみなさま良いお年を。

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