2012年3月12日

気になる幼児向けアニメのデザインセンス

TuTiTu Helicopter  3D animated television show targeting 2-3 year olds


Twinkle Twinkle Little Star  Earthquake and Tsunami Relief

前回「無限の彼方へ さあ行くぞ!」でも触れたように、たとえ幼児向けであっても、優れたアニメ作品は大人にも鑑賞に耐えうるものである。ただ幼児と大人では、その解釈に違いがあるような気がする。スタジオジブリ作品『崖の上のポニョ』を観た私は、劇中に登場する「魔法」に対し科学的な疑問符を投げかねない自分に気付いた。ところが、子供たちはその「魔法」をどうやら疑いもなく素直に受け入れるようだ。逆にいえば、論理的になってゆくことが大人になってゆく証なら、つまらない人間となるということかもしれない。ところで私ばかりではないと思うが、やはり物語以上にそのデザイン、つまり「絵」が重要である。百貨店の玩具売り場を通りかかると、子供たちの間で「アンパンマン」が人気であることが、夥しい数のグッズで理解できる。しかし私はあの絵がどうしても好きになれない。何故だろう? 絵本とマンガをどう線引きするか難しいが、マンガではなく、少なくとも動く絵本であって欲しい。とはいえマンガの否定ではないことは無論であるが。アニメのデザインセンスが、将来にわたって幼児にどのような影響を与えるか不明だが、無邪気に遊ぶ子を無邪気に観れない自分を発見する。やはり大人の眼からは、洗練さを求めてしまうのである。優れたショート動画をYouTubeから引用しよう。

0 件のコメント: