2012年6月22日

セコニックの真っ赤な単体露出計がニューヨークからやってきた


Analogue and Digital Exposure Meters: Sekonic L-398M and L-308S

単体露出計ミノルタオートメーターIIIの動作が不安定になってしまった。おそらく20年以上も前に購入したものなので仕方ない。アナログ式のセコニックL-398Mが健在だが、老いた目には細かい字が辛い。そこで新しくセコニックのメーターをネット通販アマゾンで検索したところ、赤いL-308Sが見つかった。同社創業60周年記念モデルで、赤、青、緑、それぞれ60台ずつ国内出荷したようだ。今どき単体露出計なんて売れないだろうとタカをくくっていたところ、次にアクセスしたら売れ切れていた。仕方ないスタンダードの黒を買おうと思っていたら、Facebookに銀塩モノクロ写真ウェットプロセスに関する技術情報サイトtokyo-photo.netを主宰している苅尾邦彦氏の「この限定色モデルはまだ売ってるんかな?」というメッセージが目に飛び込んきた。さっそく入手困難のようだとコメントしたところ、米国のB&Hに在庫があるという。

一昨日夜のことで、日本製を輸入?と一瞬迷ったが、発注した。円高のせいだろう、送料込みで約2万円、送料無料の国内と差がなかったからだ。今日午後帰宅したところ、なんともう配達されてるではないか。ニューヨークから京都まで2日弱、驚くべき速さである。このメーターの長所は、入射光式と反射光式の測定をワンタッチで切り替えられることだ。また単三電池で動くこともありがたい。デジタルカメラなど、さまざまな形式の電池に辟易とするが、これは大事な要素である。強いて欠点をあげるなら、受光部分が回転しないこと。反射光式で測るときは液晶画面と反対側に回ったほうが使いやすいからだ。ところでセコニックのサイトを改めて覗いたところ、この記念モデルが発売されたのは昨年の7月20日、逆輸入とはいえ1年後にレアアイテムが入手できたことになる。やはり単体露出計を必要とする人は稀少なようだ。

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