2012年9月29日

ハト派が消えた自民党と烏合の衆の維新の会

鳩は平和の象徴 (International Day of Peace 2012)

昨日の韓国「中央日報」電子版が「日本自民党は“右翼ツートップ”…安倍新総裁、幹事長に石破氏を起用」と題して自民党の人事について報じていた。私もこれまで安倍晋三新総裁に対し「極右」のレッテルを貼ってきたが、よく考えると、このように書く私は「左翼」と言われそうだ。思想としての左翼右翼は相対的なので、右から見れば確かに左ではあるが。フェイスブックの自己紹介欄に「政治観」という一項がある。英語モードで「Liberal」と記入してあったのだが、ふと日本語モードに切り替えてみたら「自由主義」となっている。間違いではないのだが、橋下徹大阪市長らの「新自由主義」と間違われたらちょっと困る。英語で「New Liberalism」というが、定義にちょっと混乱があるようだ。私は個人の利益を重視し、例えば社会福祉は全体主義に繋がり、個人のそれを損なうという経済概念を持った思想だと思っている。格差を助長する危険な思想である。もうひとつ「ハト派」「タカ派」という政治思想の分け方がある。

前者は鳩が平和のシンボルなのでつけられたもので「平和主義者」と同義と考えて良いのではないかと思う。それに対し後者は猛禽類の鷹をソースとした用語で、対外的に強硬路線を取ろうする思想の持ち主である。軍事力を用いた牽制や、先制攻撃による紛争解決を是とする考え方を持っており、前述自民党の安倍新総裁や石破新幹事長が典型的な政治家である。総裁選の演説会で、両氏は集団的自衛権の行使と改憲を公言してはばからなかったことが記憶に新しい。ハト派といえば、自民党にも石橋湛山、三木武夫、鈴木善幸、宮澤喜一、河野洋平といった政治家がいた。しかし現自民党には果たしてハト派といえる議員がいるのだろうか、ちょっと思いつかない。民主党はハト派とタカ派がにらみ合って混乱。日本維新の会は自民党の安倍新総裁誕生ですっかり影が薄れ、烏合の衆と化しつつある。烏合とはカラスの群れのことで、鳴いてるだけでうるさく、しかも悪知恵が働く集団のことである。

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