2012年10月23日

危険を孕むソーシャルネットワーク依存症


昨晩のNHK「クローズアップ現代」が「"つながり"から抜け出せない~広がるネットコミュニケーション依存~」と題し、ソーシャルネットワーク依存症と言う「新しい病」について取り上げていた。FacebookやTwitterなどの利用者が急増し、500万人を突破。それに比例して、ネット上のコミュニケーションにのめり込んで仕事や生活に支障をきたす、"つながり依存"に陥る人が増えているという内容だった。なにしろFacebookに夢中になり、子ども放置して死なせるという事件が起きてるご時世である。国立久里浜医療センターでは薬物と同様の依存性に注目、専門の外来を開設し治療法の開発に着手したという。電車やバスに乗ると、携帯端末にかじり付いている人が多いのはご存知の通りだ。メール送受信ないしソーシャルメディアへのアクセスだと想像されるが、ネット依存症の増加を彷彿される光景ではある。この背景にはスマートフォンの普及も関連していると思われる。そのスマートフォンに関しては「もはや中高年にも珍しくない…あなたの"スマホ依存度チェック"!」という『週刊文春』2012年10月25日号(電子版)の記事を見つけた。
・スマホを忘れると、会社を遅刻してでも取りに帰る。
・スマホがないと時間を潰せない。
・スマホに触れているだけで落ち着く。
・何の目的もなくタッチパネルをいじってしまう。
・電池が切れるのが怖いので、充電器を持ち歩いている。
・トイレやお風呂にもスマホを持っていく。
・目の疲れを感じたり、肩や首が痛くなってもスマホを使い続けてしまう。
・スマホが原因で睡眠不足になったことがある。
・友人や恋人と会っている時でもスマホを触ってしまう。
・しゃべるよりもチャットやツイッターの方が楽だ。
・スマホに名前を付けたり、デコレートしている。
メディア・コミュニケーション論が専門の同志社女子大学・中島純一教授は作成したリストで「8項目以上にチェックが入った人は、すでにスマホ依存と考えていいでしょう」とのことである。私はスマートフォンを持っていないので、タブレットないしパソコンに置き換えてみたところ、3項目にチェックが入った。どうやら今のところ依存症ではないものの、黄信号が灯る可能性もある。私の場合、Facebookにページを作成しているので、その更新、そしてこうしたブログ記事の執筆、撮影した写真の画像処理などに追われるのでパソコンに向かう時間が多い。ところでNHKの番組ではソーシャルネットワーク依存症について、お隣の韓国のほうが深刻な社会問題になっているというレポートがあった。依存症患者専門の社会復帰施設があり、リハビリに励む若者の姿が映し出されていた。これからスマートフォンがますます増えるだろうと想像される日本、深刻な事態が起こる可能性を孕んでるようだ。ネットワーキングはお互い、ほどほどにしましょう。

0 件のコメント: