2012年11月5日

グーグルvsアップルとタブレット端末

Google Apple  Image Credit: titi267

アップルのiPadミニが11月2日に発売された。ディスプレーは7.9インチ、1,024×768ピクセル、163ppiである。先行したグーグルのNexus7、そしていわば「第三極」のアマゾンのKindleFireHDと三つ巴のシェア争いが始まったようだ。この手の機器に関しては日本のメーカーが得意としそうだが、残念ながら世界レベルでは蚊帳の外に追いやられている。ところでアップルは元々自社のOSを基盤にしたパソコン製造会社である。OSの面ではグラフィックユーザーインタフェースを模倣したと揶揄されても仕方ないWindowsのマイクロソフトと競合するのだが、両社には棘々しい表面上の争いはなかったように見える。一方グーグルは本来ソフトウェア会社で、検索エンジンによって広告収入を上げてきた会社だ。そのグーグルとアップルの仲が険悪になったのは、携帯情報端末を主なターゲットとして開発されたプラットフォームAndroidが世に出たからだと言われてるようだ。ウォルター・アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ』によると、ジョブスは「この悪を糺すためなら、アップルが銀行に持つ440億ドルを残らずつぎこむつもりだし、必要ならぼくが死ぬときの最後の一息だってそのために使ってやる。アンドロイドは抹殺する。盗みでできた製品だからだ。水爆を使ってでもやる」と激昂したようだ。

もしジョブスが存命でNexus7を見たとすれば、さらに怒りをぶちまけたに違いないだろう。ちょうど一カ月ほど前、当ブログに「グーグルのタブレットNexus7がやってきた」という一文を載せた。アップルが小型iPadを出すことを知っていながら導入したのは、やはりブラウザ、メール、カレンダー、マップ、ブログなど、グーグルのツールを多用しているからに他ならない。グーグルのサーバーが落ちたら、情けないけどにっちもさっちも行かなくなるくらい依存している。従ってNexus7導入だったのだが…。想像通りタブレットは情報受動型のモバイル端末で、発信型ではないことを再確認した。ソフトウェアキーボードは使いづらく、例えばブログの更新には辛い。せいぜいFacebookの「いいね!」ボタンを押すくらいが関の山で、あの小さな画面でTwitterやFacebookに書き込んでる人を見るとほとほと感心する。というわけで、メールやニュース、天気予報のチェック、SNSの大雑把な閲覧がネットワーキングらしい使い方で、後はエンターテイメント、私の場合は携帯音楽ツールと化しているのが実情である。YouTubeは無論だが、音楽専門のインターネットラジオ局にアクセスするのが常となったしまった。CD音源はパソコンでMP3形式に変換、USBケーブルを使って転送している。

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