2013年1月12日

香港の工場屋上で干されていた大量のフカヒレが見つかる


フカヒレ(鱶鰭)料理を食べたことがありますか? 美味しかったですか? 私は過去に数度中華料理店でスープを頂いた記憶があります。食感が鈍いのでしょうか、高価な割に美味とは思わなかったような気がします。食道楽の人々は珍味を求めるようですが、要するに珍しい、あるいは希少食材がターゲットじゃないかと思うことがしばしばです。熊の手といったものが典型で、中国では高級料理だそうです。というか、中国人とフランス人が一番食いしん坊で、例えば牛一頭を爪と毛皮以外は全部料理してしまうのが彼らだと聞いたことがあります。それはともかく、珍味となる動物植物は、ともすると絶滅危惧種であったりします。フカは大型のサメのことですが、近年、サメ漁を禁ずる動きが出ています。例えばアメリカではフカヒレの採取を目的としたサメ漁は禁止されています。

一方フカヒレ料理の本家中国ですが、WWF(世界自然保護基金)が香港のホテルやレストラン業者などを対象に、フカヒレを使った料理の提供をやめ、代替素材を使った料理を提供するよう説得するキャンペーンを実施。一部の高級レストランがフカヒレ料理の提供を止めることを表明したようです。となると食材が高騰、暗躍する業者が出てくるのは必然の至りでしょう。今月初め、香港の工場の屋上にぎっしり並べられたフカヒレが発見され、話題になっています。ここで登場したが例の反捕鯨団体シーシェパードで、香港コーディネーターであるゲーリー・ストークス氏が現場を訪れたそうだ。ストークス氏によると1万5,000~2万枚もあり、港で1度にこれほど大量のフカヒレを見つけたのは初めてだったそうである。以前は歩道で干していたが、一般からの批判を避けるため目立たない場所を使うようになったのではないかという。写真を見ると確かに壮観そのもの、人間の食に対する貪欲さを痛感します。

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