2013年2月12日

アナログ銀塩カラ―写真の駆け込みプリント

ショーウィンドウ  阪急うめだ本店(大阪市北区角田町)Fujifilm Finepix X100

そろそろ個展の準備に掛らねばと、先週の中ごろ、プリント依頼のため京都市内の現像ラボに出かけた。原板は4x5インチのリバーサルカラーフィルムだが、希望のサイズのカラー印画紙がないという。従来のアナログ銀塩カラー印画紙は製造中止で、デジタルプリントに移行しているという。それでは仕方ない、デジタルによるテストプリントを一枚依頼して帰宅した。念のため富士フイルムのサイトを覗いてみたら、昨年11月15日付で"「フジクロームRPプリントダイレクト」の受注終了のご案内"という告知が掲載されていた。代替措置として「フジクロームRPプリントNeoプロフェッショナル」という印画紙があるという。つまり銀塩印画紙なのだが、フィルムから高詳細スキャナで画像を取り込み、デジタルプリントするシステムである。同じフィルムから従来のアナログプリントした写真を比べてみたら、やはり品質は落ちている。たぶん依頼したラボのスキャナのせいだったかもしれないが、一工程増えるの画像品質が劣化するのは当たり前のような気がする。そこで大阪のラボ「写真工房<匠>」に電話したところ、印画紙のストックがあるという。

大手現像所を退職した人たちが作った小さなラボだが、銀塩カラ―プリントに拘る写真愛好家に人気があるようだ。京都から阪急電車で梅田へ、そして阪急うめだ本店のショーウィンドウを横目で眺めながら、大阪地下鉄谷町線東梅田駅を探して乗り換え。すっかりお登りさんの気分だったが、何とかラボに辿り着いた。聞くとアナログ印画紙で焼いて欲しいという「駆け込み依頼」が殺到、今日私が依頼した分の仕上がりは今月末になるという。どうやら私も駆け込みに間に合ったようだ。私はデジタルカメラでも写真を撮ってるし、だからデジタルプリントを否定しているわけではない。ゾーンプレート写真に関してはデジタルカメラを使用している。しかしピンホールはやはりフィルムカメラのほうが良い。折角フィルムで撮りながらデジタルプリントのみになるなら、今後は戦略を練り直す必要があるようだ。その第一はスキャナであることは自明の理だろう。現在エプソンのフィルムスキャナF-3200を使用しているが、新たに反射透過原稿兼用機GT-X970を導入しようと思っている。所詮民生機で機能に限界がある。しかし業務用は高価すぎる。F-3200の上位機が出るといいのだが。

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