2013年2月3日

袖ひちて むすびし水の こほれるを 春立つけふの 風やとくらむ

菜の花 京都市右京区四条通西大路角 Fujifilm Finepix X100

四、五日前に気付いたのだが、阪急西院駅前の四つ角にある花壇に菜の花が咲いている。この花壇は近所の人が世話をしているらしいのだが、ちょっと早すぎるような気もする。昨日寄った新京極通の居酒屋「スタンド」で菜の花漬けをいただいたが、漬物と同じく温室育ちなのかもしれない。菜の花と書いたがアブラナである。セイヨウカラシナと似ていてちょっと区別がつけにくいが、葉の形からアブラナだと思われる。今日は節分、そして明日は立春だ。表題に使った歌は紀貫之が詠んだ立春、夏に袖が濡れて手に掬った水が、冬の間に氷ったのを、春になった今日の風が解かしているだろうか、といった意味だという。本当の春がやって来るのは、奈良東大寺二月堂の「お水取り」が行われる三月だろう。さて、豆まきをしよう。

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