2013年2月4日

護憲反原発は草の根の市民運動が頼みの綱

憲法9条京都の会  画像をクリックすると拡大表示されます

ご存知の通り先の衆院選で自民、公明党が2/3の議席を奪ってしまった。憲法改変の発議や、参議院で否決された法案の衆議院での再可決に必要な「圧倒的多数」を有することになったわけである。安倍晋三首相はこれまでの言動で分かる通り、改憲、いや壊憲、そして原発推進につっ走るだろう。その地固めとして、今夏に予定される参院選で、さらなる議席獲得に向けて邁進する構えである。これに対抗する護憲、反原発勢力の結集は果たして可能なのだろうか。今日の読売新聞電子版によると、民主党の桜井政調会長は昨日、都内で日本維新の会の浅田均政調会長と会談し、政策協議を申し入れたという。これに対し浅田氏は「しんどいのではないか」と答えたそうだ。労組と関係があるからイヤだというわけだ。

民主党が有権者に愛想を尽かされ選挙で大敗、参院選で野党連携のイニシアティブをとるつもりだろうけど、そうは問屋が卸さないだろう。そもそも維新、みんなの党は自民と同じ穴の狢、単に自党の勢力拡大を図り、国政での影響力を増したいだけで、真の野党とは言い難い。生活の党はどうだろうか。これまた旧日本未来の党でのお粗末、脱原発を願う人々の期待を裏切ったことは記憶に新しい。残るは社民や共産党など小党ばかり。護憲、反原発を唱えているが、極小集団ゆえ、国政を左右するような勢力になるとは考え難い。旗揚げしたばかりの緑の党は未知数。こうして現在の政党の動向を俯瞰すると、実に暗澹たる気持ちになる。これまでの辛酸を振り返ると、代議員制度が民意を反映しないとつくずく思う。既存政党に任していたらこの国は坂道を転がり、奈落の底に落ちてしまう。やはり草の根の市民運動が頼みの綱なのである。

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