2014年12月30日

インフォグラフィック:カメラオブスクラからモバイル写真まで

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ウェブサイトPrinticからの転載です。画像をクリックすると等倍サイズ(1500x6339ピクセル)が展開、詳細を見ることができます。同サイトからプリントを購入できます。ということで今年の投稿はこれが最後、ご愛読ありがとうございました。それでは皆様、どうぞ良いお年を。

2014年12月27日

ニール・ヤングのスターバックス排斥運動

スターバックスの「本物」ではない食材成分(FOOD BABE

ニール・ヤングの公式ウェブサイトにアクセスすると「これまで毎日列に並んでラテを買ってきたが昨日が最後になった」という言葉が目に飛び込んでくる。日付は2014年11月24日、スターバックスに対するボイコット宣言である。遺伝子組換え作物(GMO)を使用した食品に対しラベル表示を義務づける制度を条例化したバーモント州に対し、ミズーリー州に本社を持つ多国籍バイオ化学メーカー、モンサント社が訴訟を起こしている。この訴訟にスターバックスが加わっていることをニュール・ヤングは訴えたのだ。著名なミュージッシャンの発言だけに、音楽誌『ローリング・ストーン』は無論のこと、英国の『ザ・ガーディアン』などの一般紙も大きく取り上げ、またたく間に世界に広がったようだ。これに対しスターバックスは自らのウェブサイトで「モンサントと組んでる事実はない」と否定している。スターバックスは日本の喫茶店をヒントに、ワシントン州シアトルで生まれたという記事を読んだことがあるが、その日本に進出したのは1996年だったという。数えてみたところ京都市内だけでも20店舗を超え、その驚異的な伸長ぶりには驚く。日本では今のところボイコット運動は起きていないようだが、私は元々ここのコーヒーが好きになれなかったし、今後も利用しないつもりだ。

2014年12月25日

歳を数えずに新春を迎えよう

北野天満宮(京都市上京区馬喰町)

毎月25日は京都・北野天満宮の縁日だが、今年最後の今日は「終い天神」と呼ばれる。幸いなことに徒歩で行ける距離なので、寒空の中、散歩がてら出かけた。骨董は不案内だし、古着は縁がない。200円也の下駄を買っただけだった。ここでよく古い人形の写真を撮らせてもらったが、今日は凧と羽子板にレンズを向けた。天神さんが終われば、後は大晦日、年越しを待つばかりだ。毎年午前零時過ぎこの北野天満宮と平野神社に参ったものだが、今年の元旦は未明に出かけることをやめてしまった。寒さに勝てなくなってしまったからだ。来年はひつじ年、私は年男だそうだが、歳を数えずに新春を迎えることにしよう。

2014年12月24日

平成新都名所針孔図会の試み

伏見稲荷大社(京都市伏見区深草藪之内町)
Harman TiTAN 4x5 Pinhole Kodak Portra160

都名所図会を読む
安政九年(1780)八月発行の『都名所図会(みやこめいしょずえ)』は京都の洛中洛外および近郊の名所を「図会」した本である。著者は秋里仁左衛門、号籬島(りとう)、絵は竹原信繁、号春斎が描いたもので、江戸時代を代表するイラストガイドブックといえるものだ。京都・河原町通のキクオ書店で購入した木版画を何枚か私は持っている。宗政五十緒編『都名所図会を読む』(東京堂出版)に詳しいので、興味あるかたは是非お読みになることをお勧めする。ところでずいぶん昔になるが、この本を参考に現代版写真案内を作ってみてはどうかと考えたことがある。しかし写真では竹原信繁の絵に到底及ばないし、第一京都の名所は撮り尽くされているので、新味を出すことは至難の技である。というわけで頓挫してしまった。しかし最近、八坂神社の楼門や伏見稲荷大社の鳥居、京都タワーをピンホールカメラで撮ったところ、これならいけるかもしれないと思い始めた。針孔写真特有の不鮮明さが、ふだん見慣れた風景とは異なった雰囲気を醸し出しているのではないかと。年の瀬になると「来年こそ」、年が明けると「今年こそ」という俗念が、人並みに脳裡を掠めないわけではない。しかしそんな気負いはサラリと捨てて、気儘に撮ってみようかなと思っている。はたして「平成新都名所針孔図会」としてまとまるだろうか。

2014年12月22日

ハイレゾに高まる音楽業界の期待

朝日新聞2014年12月22日朝刊(大阪本社発行分)

今朝の朝日新聞が「ハイレゾに業界期待」という記事を載せていた。これまで何回か書いたが、私がアップルのスマートフォンiPhoneからソニーのXperiaZ3に乗り換えたのはハイレゾ音源に対応しているからだ。電子版のみの記事である「小室哲哉さんが語るハイレゾ『スタジオを再現できる』」が興味深い。
これまで音楽市場は、何千曲も音楽プレーヤーに詰め込んで持ち運びできることを人に薦めてきた。それなのに、ハイレゾになって1曲あたりの容量が爆発的に増えたことで、100曲しか持ち運べなくなる。それまでの流れと矛盾していますよね。いくら「音質が飛躍的に向上した」と、いいことばかり言っても、結局大容量の音楽データを蓄積する環境も改善されないと意味がないですね。
まさにその通り。この現象の発端はアップルのiPodにある。ウォルター・アイザック著『スティーブ・ジョブス』によると、iPodのコンセプトは「1000曲を持ち歩く」ことだった。圧縮ファイルであるMP3のプレーヤーiPodに携帯電話機能を加えたのがiPhoneだった。だからアップルは今後ハイレゾ音源を無視続けるに違いないと思う。しかし時代は変わる。ホンモノの音を希求するなら、ハイレゾ音源は求めらるべきして生まれたものに違いないだろう。音源は小室哲哉氏が指摘しているように、将来的にはクラウド化が望ましいが、現段階ではSDカードを複数用意して対応するしかないだろう。そう意味でははSDカードスロットを備えたソニーのスマートフォンXperiaZ3に乗り換えたのは正解だったと思っている。

朝日新聞デジタル  小室哲哉さんが語るハイレゾ「スタジオを再現できる」

2014年12月21日

ニューヨーク近代美術館がOBJECT:PHOTOを立ち上げる


ニューヨークの近代美術館(MOMA)が"OBJECT:PHOTO"とタイトルしたインタラクティブ写真サイトをローンチした。20世紀前半の主要な写真家による象徴的な画像をフィーチャーしたウェブサイトで、「トーマス·ヴァルター·コレクション:1909年から1949年までの現代写真」を公開した。同コレクションはベレニス·アボット、アンドレ·ケルテス、アルフレッド·スティーグリッツ、ポール·ストランド、エドワード·ウェストンなどの作品341点である。先月初旬に「メトロポリタン美術館が400,000余りの画像をオンライン公開」という記事を投稿したばかりだが、美術館が所蔵する写真画像を共有できることはとても有難いし、有意義だ。日本の美術館や図書館も所蔵写真のネット公開に積極的に取り組んで欲しいと思う。

2014年12月20日

新春的京都可是熱鬧十足

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いままさしくかけ足の師走、あっという間に新年がやってくる。図はフェイスブックの台湾向け京都観光案内ページ "Visit Kyoto Tw" に掲載された1月のカレンダーである。中国語は不案内だが、表題を訳せば「新春の京都はとにかく賑やかだ」といったところだろうか。新春といえば初詣でだが、京都で毎年一番参詣客が多い伏見稲荷大社は、全国ランキングでは5位と意外に低い。1位から順にリストアップすると、明治神宮(東京)川崎大師(神奈川)成田山新勝寺(千葉)浅草寺(東京)だそうである。これは人口が多い首都圏では、参詣社寺が分散しているが、京都では北野天満宮、八坂神社、平安神宮、その他と狭いところに社寺がたくさんあるからだと想像される。おっと、僅かあと10日とはいえ、来年のことを書くと鬼に笑われそうだ。

京都観光NAVI  京都2015年1月のイベント情報(日本語)

2014年12月19日

アナログレコード奇跡の復活

1995年から2014年12月7日までのアナログレコード売上枚数 (WSJ)

アナログLPレコードプレーヤー
ウォール・ストリート・ジャーナル紙が最近報じた記事によると、アメリカではアナログレコード(ビニール盤)が奇跡の復活、前年比49%アップして約800万枚が購入されたという。ただプレス工場では一時間で約125枚しかプレスできず、生産が追いつかない状況にあるようだ。顧客は若者で、インディーズロックが人気が高いという。かつて日本ではオーディオブームが起こり、その世代、私のような人間が好んで未だにアナログレコード聴いているが、アメリカでは完全に世代が違うようだ。カントリー系音楽で、たまにアナログLPレコードが発売になることがあり、欲しいと思うことがあるが、格納スペースがないので躊躇っている。レコードプレーヤーは、日本でも復活傾向にある。昔ながらのオーディオマニア向けの高級機と、ミニコンポ用普及機のふたつに大きく分かれるようだ。前者の場合は、菅球式アンプが究極のシステムになるが、私は安いソリッドステート式レシーバーを使っている。レコード再生には一般的にアンプにアナログPhono端子が必要だが、最近の普及型プレーヤーにはphonoイコライザーついてるので、その心配はない。なおデジタル出力端子がついた機種もあり、昔聴いたレコードをデジタル音源に変換することも、一部に流行っているようだ。LPレコードの演奏時間は片面最長30分が限界で、頻繁に盤を交換する必要がある。しかし針を落とす瞬間は何ともいえない豊かな気分になる。まさにスローライフの具現なのである。

2014年12月16日

第15回京都写真展の講演会とパーティーのお知らせ

ギャラリーマロニエ

本日12月16日から第15回京都写真展が始まりましたが、21日(日)会場のギャラリーマロニエ5階にて以下の通り、講演会とパーティーが開催されますのでご参加ください。
・13:00-14:30 レセプションパーティー(無料)
・15:00-17:00 飯沢耕太郎氏講演会(無料)
・19:30-21:00 PHOTO PARTY(どなたでも参加できます・飲食物一品持ち寄り)
Map  ギャラリーマロニエのアクセスマップ(京都市中京区河原町通四条上る)

2014年12月13日

第50回全同志社メサイア演奏会

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日 時: 2014年12月24日(水) 17:00 開場 18:00 開演
会 場: 京都コンサートホール [アクセス]
主 催: 全同志社メサイア演奏会実行委員会
後 援: 学校法人同志社
詳 細: https://alldoshishamessiah.net/html/messiah50th.html

2014年12月12日

白票は選挙結果に反映されない困惑

京都市上京区南上善寺町

きのう2月11日の時事通信電子版によると、支持政党なしが56.8%で、何と過半数を超えているという調査結果が出たそうである。実は私も支持政党がない無党派層のひとりだが、投票を棄権するわけにはゆかない。投票したくない政党を、少数政党を除いて順に並べると、維新・自公・共産・民主となる。民主党が最後だが、支持しているわけではない。いわゆる「政権交代」後の失政が酷かったし、今回維新との「野党競合」の動きがあったのも許せない。私は京都1区だが、その民主党は候補者を立ていないが、同党からみんなの党へと渡り歩いた候補者が無所属で立候補している。共産党だが、前回2012年の衆院選では、生まれて初めて同党の候補者に票を投じた。この時も支持政党がなかったのだが「脱原発」の視点で投票した。しかし今回はやはりパスするつもりだ。維新・自公とは両翼に分かれているかのようだが、政治的体質が酷似しているような印象が拭えない。その維新を投票したくない政党のトップにしたが、自公より酷いと思うからだ。それほど酷い政党なのである。というわけで消去法で政党を見渡すと、投票する候補者がいないということになってしまう。では白票か? 白票は政治不信を突きつけるという意味があるが、無効票として扱われ、選挙結果に反映されないという。また白票が多いほど組織票の強い政党の候補者に有利に働く可能性もあるそうだ。さて、困った。もう一度候補者の主張を読み直して決めるけど、信念を曲げての投票はしたくない。

2014年12月11日

第15回京都写真展のご案内

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日 時:2014年12月16日(火)~25日(木)12:00~19:00(最終日は18:00まで)
会 場:ギャラリー・マロニエ(京都市中京区河原町通四条上る)[アクセス]
出 展:青野友明 浅野裕尚 石原輝雄 市川信也 岩村隆昭 榮爾 大塚努 オカダミツヨ 奥野政司 金井杜道 金澤徹 木下憲治 小杉憲之 後藤剛 佐藤壽一 杉浦正和 高橋貴絵 竹田雅弘 竹林善孝 永田義博 前田好雄 村中修 森岡誠 森川潔 薮内晴夫 山崎正文
主 催:京都写真クラブ

2014年12月10日

ソニーのスマートフォンXperiaZ3で撮った高解像度写真

SONY XperiaZ3 f/2.0 F=4.6 mm 1/1250 ISO 50
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前エントリーで披露したソニーのスマートフォンXperiaZ3の画像は、デフォルトの「プレミアムおまかせモード」で撮ったもので、マニュアルモードにすると、有効画素数約2070万画素の撮影が可能と書いた。やはりその解像度の写真をお見せしたほうが良いと思い直し、京都・北野天満宮の迎春ジャンボ絵馬を対象にテスト撮影してみた。画像をクリックすると、最大5248×3936ピクセルの画像が表示されるので、XperiaZ3のカメラ機能に興味をお持ちのかたはお試しを。このサイズとなるとメール添付は無理かもしれない。オーバースペックとも考えられるが、これならデジタルカメラを持ち歩く必要がなくなりそうだ。

2014年12月8日

ソニーのスマートフォンXperiaZ3で写真を撮ってみた

SONY XperiaZ3 f/2.0 F=4.6 mm 1/400 ISO 50
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10月中ごろに投稿した「アップルiPhoneからソニーXperiaZ3に乗り換え」に、その理由として「CDを超える音質のハイレゾ音源に対応、さらに圧縮時に失った高音域を補完することで、MP3やAACなどの圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングする、という触れ込みに釣られてしまったのである」と書いた。実はソニーは、オーディオの他にカメラ機能も誇っているが、私は余り注目していなかった。というのは常にデジタルカメラを持ち歩いてるからだ。前使用のiPhone5でも2年間に数度しか写真を撮ったことがなかった。しかし写真を生業にしている手前、試しに昨日京都の松尾大社で撮ってみた。長辺640ピクセルで表示させているが、クリックすると長辺が3840ピクセルまで拡大するので、興味ある方はお試しを。ブログやFacebookなどのソーシャルメディアでは十分過ぎる解像度といえる。余談ながらスペック上ではiPhoneを上回っているが、だからといって売れるとは限らない。しかし高い技術に拘ってこそ日本製品だと私は信じたい。

アスペクト比16:9(4:3に切り替え可能)の「プレミアムおまかせモード」の解像度です。マニュアルモードにすると最大5248×3936ピクセル、有効画素数約2070万画素の撮影が可能です。

2014年12月7日

京都市が無料公衆無線LANサービスを拡充


京都市はこれまで「KyotoWi-Fi」としてバス停、地下鉄駅、セブンイレブン、公共施設など650カ所を超えるスポットで公衆無線LANサービスを提供してきた。外国からの観光客の要望に応えて創設されたもので、私も大いに期待したが、これまで実際に使うことはなかった。というのは、指定メールアドレスまたはQRコードからアクセスしメール送信、ゲストコードを取得してSSIDを設定してログインするという、実に面倒な接続手続きが必要だったからだ。今回、新しいシステムが導入され、ゲストコードの入力が不要になり、簡単な手続きで利用できるになった。これまでは公共交通やセブンイレブンなどが対象だったが、新たに京都市内のマクドナルド全店舗、京都国際マンガミュージアム、ガーデンミュージアム比叡、河原町オーパ、嵐電嵐山駅など約760カ所が、来年春までに整備され、合計1400カ所がWi-Fiスポットになるという。自宅から歩いて数分のところにあるバス停で試してみたが、これなら使えると感じた。三条通や四条通商店街など、他の無料公衆無線LANサービスも充実しつつあるし、京都市内だけならパケット通信は必要ないような気もする。

KYOTO WiFi  京都市無料公衆無線LANサービス利用方法とWi-Fiスポット

2014年12月6日

ヴィヴィアン・マイヤーのドキュメンタリー映画がアカデミー賞候補に

"Finding Vivian Maier" John Maloof (Director) Charlie Siskel (Director)

やや旧聞になってしまったが12月2日、第87回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞ショートリスト15作品が発表された。興味深いのは、ジョン・マルーフおよびチャーリー・シスケル監督の「ファインディング・ヴィヴィアン・マイヤー」が選ばれたことた。ヴィヴィアン・マイヤー(1926-2009)は、ニューヨーク生まれ、乳母兼家政婦としてさまざまな家庭に住み込みながら、旅をしながら趣味としてたくさんのストリート写真を撮影した。その数は10万枚以上と膨大で、死後その作品が発表された。素晴らしい作品群で、現在では20世紀を代表する写真家のひとりとして高く評価されている。映画は彼女を知る多くの人々へのインタビューを通して、謎に満ちた彼女の人生を明らかにする。アカデミー賞の授賞式は2015年2月22日にカリフォルニア州ロサンゼルス市ハリウッドのドルビー・シアターで行われるが、もし選ばれれば日本でも公開されるだろうか。現在入手できるDVDはリージョン1で、日本では再生できない可能性があるので購入を躊躇っている。日本語版が出れば即入手するが、その前に写真集を買わねばと思っている。

YouTube  Finding Vivian Maier - Official US Trailer

2014年12月5日

第19回「How are you, PHOTOGRAPHY?」展

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会 期:2014年12月5日(金)~21日(日)
会 場:ギャラリーマロニエ・同時代ギャラリー・ギャラリーカト・メディアショップギャラリー・ライト商会三条店ギャラリー
主 催: 京都写真クラブ「How are you, PHOTOGRAPHY?展」実行委員会
PDF  リーフレットの表示とダウンロード(PDFファイル 1.24MB)

2014年12月4日

掲載誌にリアリティを感ずるキャパの戦場写真

THIS IS WAR Original Picture Post, December 3, 1938.
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ロバート・キャパ
ずいぶん昔になるが、ロバート・キャパ(1913年10月22日-1954年5月25日)とその弟コーネル(1918年4月14日-2008年5月23日)の二人展を見たことがある。記憶は定かではないが、会場は京都駅前にあった近鉄百貨店(現在はヨドバシカメラ京都店になっている)だったと思う。その時にちょっと不満を持ったのを覚えている。オリジナルネガから綺麗にプリントされた写真が、綺麗な木製の額に飾られ、何故か迫力がなかったからだ。コーディネートしたコーネルはライフ誌のカメラマン、つまりフォトジャーナリストだったけど、芸術的な写真を志向していたのかもしれない。報道写真が美術品であるかは議論が分かれるとは思うけど、タブロー化すると迫力が薄まるのではないだろうか。ユージン・スミスもまたプリントに拘った写真家だったけど、確か京都国立近代美術館で開催された回顧展では、掲載されたライフ誌も同時に展示されていて、その方に魅力を感じたことが思い出される。ところで最近、ネット上でキャパのスペイン市民戦争の写真を掲載した1938年12月3日号の「ピクチャー・ポスト」誌を見つけた。8ページ26枚、上掲写真はその1枚目である。右のカバー写真は恋人のゲルダ・タロー(1910年8月1日–1937年7月26日)が写した、映画用カメラを持ったキャパである。報道写真は新聞や雑誌に掲載することを目的に撮影される。鮮明さに欠け、諧調が乏しくても、掲載誌そのものにリアリティを感ずるのは私だけだろうか。

2014年12月2日

嗚呼小選挙区制

京都市東山区祇園町北側(12月2日)

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産経新聞11月25日付電子版によると、河野洋平元衆院議長が11月25日、東京・永田町の憲政記念館で開かれた土井たか子元衆院議長のお別れの会で「大きな間違いを私は犯しました。今日の日本の政治は、劣化が指摘され、信用ができるか、できないかという議論まである。そうした一つの原因が小選挙区制にあるのかもしれない」と述べたという。衆院の中選挙区制廃止と現行の小選挙区比例代表並立制の導入は1994年、野党だった自民党の河野総裁と、細川護煕首相とのトップ会談で決まったものである。左の図表は2012年12月17日付毎日新聞電子版に掲載されたものだが、小選挙区における得票数と議席数のギャップがよく分かる。小選挙区制については私が語るまでもないが、二大政党間の政権交代を容易にする。2009年に民主党が大勝したのも、そしてその失政に対する反動よって2012年に自民党が大量議席を獲得したのも、この制度のお蔭である。大量の死票が出るにも関わらず、今回もこの制度下で投票が行われる。自公が過半数を割って欲しいが、そのゆくえには暗澹たるものがある。投票箱を開けてみたら相変わらず一強多弱のままというていたらくに終わる可能性が大ではないだろうか。せめて前回バブル当選した維新の党の議員が激減して欲しい、というのが個人的な願いである。

2014年12月1日

不過一轉眼一年馬上又要結束

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師走。図はフェイスブックの台湾向け京都観光案内ページ "Visit Kyoto Tw" に掲載された12月のカレンダーである。中国語は不案内だが、表題を訳せば「あっという間にこの一年が終わってしまう」といったところだろうか。とにかく忙しいのがこの月だ。私自身の予定で言えば、12月16日(日)から河原町通のギャラリーマロニエで開催される「第15回京都写真展」に出展しなければならない。最終日は25日(木)のクリスマスで、打ち上げのパーティーもある。クリスマスといえば、信徒ではないが何年か前、イブの夜に京都市内の教会をハシゴしたことが思い出される。その時印象に残ったのが京都ハリスト正教会の聖像で、実はその写真をこの夏に撮影したので、大きく引き伸ばして同展に出品する予定だ。そうそう、年賀状の宛名書きもしなければならない。今年も万年筆で手書きするつもりだ。京都市観光協会の催事案内のリンク先を下欄に掲載した。

京都観光NAVI  京都2014年12月のイベント情報(日本語)

2014年11月29日

第40回2015JPS展作品募集

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主 催: 日本写真家協会
共 催: 東京都写真美術館
後 援: 文化庁・東京都

公益社団法人日本写真家協会(略称JPS)は全国に1,600名余りの会員を擁する職業写真家の団体です。協会の文化活動としての展覧会活動は、協会発足当時から始まっています。本協会創立の翌年1951年には「日本写真家協会 第1回展」を開催、1962年の第10回展まで行われました。同展は1976年に「JPS展」と名称を新たにし、1977年からは一般公開を開始、91年からは写真学生を対象とした「ヤングアイ」にまで規模を拡大し、東京、広島、名古屋、京都などで開催しています。一般公募では、文部科学大臣賞・東京都知事賞・金・銀・銅賞の他、奨励賞、優秀賞が与えられ、プロの写真家への登竜門となっています。

 第40回2015年JPS展応募要項(PDFファイル 567KB)

2014年11月27日

ブレボケ写真考

八坂神社(京都市東山区祇園町北側)
Harman TiTAN 4x5 Pinhole with Kodak Portra160

1970年代初頭に日本で「ブレボケ写真」と総称する手法が一世風靡したことがある。発端は1969年創刊の『プロヴォーク』で、中平卓馬や森山大道といった写真家たちがその旗手だった。極端に荒れた粒子、ピントがボケてブレた不鮮明な写真は、ウィリアム・クラインの影響を受けたものだった。写真史を少しバックすると、面白いことに鮮明な画像をを嫌ってピクトリアリスムが黎明期に生まれた。日本では野島康三が有名だが、1932年創刊の『光画』に写真評論家の伊奈信男が「写真に帰れ」を発表、ストレート写真が復活する。そしてさらにそれを否定したのが「ブレボケ写真」だったのである。私は1年ほど前から、三脚を使わずにピンホールカメラで撮影を始めた。ピンホールは口径が小さいので長時間露光が強いられる。だから一般には三脚を使って画面を固定する。手持ちで撮ると必然的に「ブレボケ写真」になる。しかし私自身の意識の中では1970年代のそれとは一線を画しているつもりだ。カラ―フィルムで撮ると色が混ざるので面白い。印象派の絵画のような写真が撮れたらと思っている。蛇足ながらブレの語源は英語のBlurで、霞んで見えるという意味。ボケは英語やフランス語などでもBokehと書き、似た発音をする。これは日本語から派生したものだろうと思われる。

2014年11月26日

おいしおすえ京野菜キャンペーン

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日 時: 2014年11月29日(土)10:30~16:30・30日(日)10:00~15:30
会 場: 京都府総合見本市会館(京都パルスプラザ)京都市伏見区竹田鳥羽殿町5番地
主 催: 京都府農林水産フェスティバル実行委員会

PDF  フライヤーの表示とダウンロード(PDFファイル 4.49 MBB)

2014年11月23日

ライフ誌創刊号マーガレット・バーク=ホワイトのカバーストーリー

Margaret Bourke-White "Ruby's Place. This is the beer bar. The only drink you can legally sell by the glass in Montana is beer and you mustn't sell that to Indians. For the heavy liquor customers go to another bar behind. It's merely a formality. The back bar is just as open." 
ライフ誌創刊号

アメリカのライフ誌(LIFE)は1963年11月23日に創刊された。創刊号といえば女性写真家マーガレット・バーク=ホワイト(1904年6月14日-1971年8月27日)が撮影した表紙の写真を思い起こす人が多いと思う。ニューディール政策のひとつの事業として、ミズーリ川に建設されたフォート・ペック・ダムある。余りにも有名だが、創刊号の実物を手にしたことがないので、肝心のカバーストーリーの内容については全く不案内であった。しかし幸いなことに最近タイム社のページに41葉の写真と共に、マーガレットの述懐などが掲載された。フォート・ペック・ダム建設は失業救済事業だったわけだが、活写された酒場に集う労働者の写真が興味深い。なお小型カメラによる撮影のようだが、ジゼル・フロイント著『写真と社会』(お茶の水書房)によると、ライフ誌は当初大判カメラによる撮影しか認めなかったという。この辺りの真相については再度調べてみようと思う。蛇足ながら私はかつてグラフ誌の草分け、ライフ誌よりも歴史が古い『アサヒグラフ』の末席で写真を撮っていた時代があった。自分が撮った写真がこのようにアーカイブされているライフ誌に関わった写真家たちが本当に羨ましいと思う。下記ロゴをクリックすると当該ページにジャンプする。

LIFE  LIFE's First-Ever Cover Story: Building the Fort Peck Dam, 1936

2014年11月22日

ソニーのXperiaZ3がやって来た

Xperia・GALAXY・iPhone6のスペック比較(予約ゲット.com)

昨21日、ソフトバンクからソニーのスマートフォンXperiaZ3がリリースされたので、さっそく機種変更手続きをした。これで2年間お付き合いしたアップルiPhone5とはお別れになってしまった。先月半ばに当ブログにポストした「アップルiPhoneからソニーXperiaZ3に乗り換え」で触れたように、スマートフォンは私にとって電話が掛けられるウォークマンに過ぎない。だから「CDを超える音質のハイレゾ音源に対応」というキャッチフレーズにコロリと参ってしまったのである。MP3やAACなどの圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングするということなので、パソコンからMP3ファイルを転送して聴いてみた。良い音である。音質評価は主観に左右されるので、これ以上の言及は避けたい。ところで上図を見ると、XperiaZ3とiPhone6Plusのバッテリー容量が同じだということが分かる。筺体が大きいのでバッテリーも大きくできるという理屈だが、駆動時間が長くなると期待している。なおカメラ機能に関しては圧倒的画素数を誇り、しかもISO12800の高感度撮影ができるということなので、夜景のテスト撮影をしてみようと思っている。

2014年11月19日

自公90議席近くを失っても勝利という安倍晋三の戯言


解散、選挙である。来年10月に消費税率を10%に引き上げると判断すれば、景気がますます後退する。だから先送りを表明したが、アベノミクスの失敗と採られ兼ねない。閣僚の政治とカネに関する疑惑の発覚が止まらない。これらの杞憂をご破算にしたいというのが首相の本音だろう。ところでNHK電子版によると、衆議院選挙のいわゆる勝敗ラインについて「自民党、公明党の連立与党によって過半数を維持できなければ、3本の矢の経済政策、アベノミクスも進めていくことはできない。過半数を得られなければアベノミクスが否定されたことになるから、わたしは退陣する」と昨日の記者会見で首相は述べたそうだ。今やアベノミクスを持ち上げているのは、アベノプレス化した読売や産経新聞などだけであって、多くのの経済アナリストたちは失敗したと分析しているし、景気低迷の冷たい風を肌に感じているというのが偽りのない生活実感なのである。それに自民・公明両党で過半数である238議席以上の獲得を目指すというのだが、これは90議席近くを失っても勝利だと言ってるに等しい。ハードルを低くして保身を謀ろうとする魂胆、まさに黒星を重ねても綱を放そうとしない横綱のようなものだ。安倍晋三の一人相撲に付き合わされる愚かさを、ひたひたと感ずる。

2014年11月18日

タージ・マハル廟を最初に撮影した写真家

Taj Mahal by Dr. John Murray, Agra, India. Courtesy of the Art Foundation of Victoria.

写真はインド共和国アグラにあるタージ・マハル廟で、ジョン・マレー(1809-1898)が1857年ごろ撮影したものである。現存する廟の写真としては最初に撮影されたものだという。ジョン・マレーは1832年に卒業した後、コレラの専門家として東インド会社の軍の医療サービスに加わったスコットランド出身の医師だった。タージ・マハル廟があるアグラのメディカルスクールのオフィサーに1849年にに命され、壁に掛けるために撮影したようだ。39のx44センチのワックスペーパーのネガで、鶏卵紙にプリントしたものである。南側から撮った正面の写真だが、ヤムナー川を手前に浮かぶ、東側からの写真も残っている。

2014年11月9日

キーラ・ナイトレイは何故トップレス写真を撮らせたのか


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写真は米国のインタビュー誌九月号に掲載された英国の女優キーラ・ナイトレイのトップレス姿である。ナイトレイが、撮影したパトリック・ドゥマルシュリエにインタビューするという構成になっている。つまりモデルが写真家に質問しているのである。フィルムとデジタル写真について、核心をついた興味深い応答をしている。このトップレス写真に関し、何故か最近になってネット上で話題になっている。例えば英国のガーディアン紙の11月7日付ブログで、ファッション担当編集者のモーウェナ·フェリアーは、フォトショップその他の画像処理によって加工されないことを条件に、ナイトレイがトップレスの撮影を許可した、という意味のことを書いている。というのは、2004年公開の歴史映画「アーサー王」のポスターを目にしたとき「これは私ではない」とショックを受けたことが、その伏線になっているようだ。左がそのポスターになったビフォー&アフター写真だが、確かに画像処理によって胸が膨らんでいる。つまり彼女はスレンダーな胸を公開することにより、フォトショッピングに反撃の矢を放ったのである。

2014年11月8日

誘われるままLinkedInのアカウントを取得した

Social Media Comparison Infographic 2014 (via Leverage)

私がアカウントを所有しているソーシャルメディアは、Facebook、Twitter、Google+、そしてPinterestだけど、一番利用しているのはFacebookである。ページを抱え、グループの管理人をしているので勢いそうなってしまった。あとはブログの更新情報を流す程度で、いわば幽霊会員といって良いかもしれない。そんな状況にも関わらず最近、知人に誘われるままLinkedInのアカウントを取得した。始めたばかりなのでコンタクトはごく少数、これからどうなるか不透明である。LinkedInの特長は上掲インフォグラフィックで分かる通り、アメリカのビジネス上ではごく当たり前に使われているツールであり、LinkedInを通して企業のHRはヘットハンティングをも行うそうだ。企業紹介ページによると、本社をカリフォルニア州マウンテンビューに置き、世界各国の主要都市にオフィスを構えているという。現在32の言語で利用でき、会員数は3億3200万を超えているが、日本の会員数は約300万で、約2100万のFacebookと比べると桁違いに少ない。それでも1年前は僅か約80万人だったことを思えば、かなり注目を浴びてきた感じはする。この辺りは昨年の記事だが、ビートラックスの「なぜ日本では流行らない? 米国ビジネス上欠かせないLinkedIn」を読むと面白い。なお、下記リンクボタンをクリックすると私のプロフィールページにジャンプする。

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2014年11月7日

トイ・ストーリー4がやって来る

バズ・ライトイヤーとウッディ

ディズニーのファンクラブ「D23.com」によると、ディズニー社は人気アニメ映画「トイ・ストーリー4」を制作し、3年後の2017年6月16日に公開するという。監督はジョン・ラセター、脚本はラシダ・ジョーンズとウィル・マコーマックが担当する。第1作がアメリカで公開されたのは1995年だが、翌年私はそれをを映画館で観た。フルCGの3Dアニメーションという興味からで、技術面に目を奪われ、肝心のストーリーをすっかり忘れていたが、後に3作のDVDを購入、仔細を観察、理解できた。第3作では大学生になったアンディから玩具好きの女の子ボニー・アンダーソンにウッディやバズ・ライトイヤーを預ける。これはピクサーのCEOだったスティーブ・ジョブスの息子リードが高校を卒業したこととオーバーラップする。この3部作はジョブスが大事に温めていたもので、最後は大きくなったアンディが実家を離れ、大学に進学するというものだった。だから続編制作はジョブスの遺志に反するし、まさか続編が作られるとは思っていなかったが、果たしてどんなストーリーになるのだろうか。写真は我が家にある実物大フィギュアである。

2014年11月6日

メトロポリタン美術館が400,000余りの画像をオンライン公開


ニューヨークのメトロポリタン美術館が、非営利目的ならダウンロードし使用することができる、400,000余りの高解像度デジタル画像をオンライン公開した。レンブラントが1660年に描いた自画像の12メガピクセルの画像から、おおむね2世紀にまたがる18,000以上の写真に至るまで、アーカイブされた画像をダウンロードできる。下記メトロポリタン美術館のロゴをクリックすると当該ページに移動する。

 http://www.metmuseum.org/collection/the-collection-online