2016年12月31日

来る2017年は良い年になるか不透明だけど

2017 Alarm Clock by ©Tjeerd Royaards

今年も残り僅か、間もなく2017年がやってくる。写真はドイツの風刺漫画家 Tjeerd Royaards 氏の「2017年の目覚まし時計」と題された作品である。自身によるコメントには「恐ろしい年であった。2017年もまた同じくらい恐ろしくなるだろうか?」とある。数字の「7」に見える部分を注目して欲しい。風刺画たる所以が隠されている。確かに今年は暗いニュースがたくさん流れた。年の瀬の挨拶は「良いお年を」が常套句だが、良い年になるか余りにも不透明である。だからこそ良い年になるようにと強く願わざるを得ない。

2016年12月29日

真珠湾での安倍首相の二枚舌に呆れる


演説する安倍首相 2016年12月27日(撮影・首相官邸)

スピーチに臨んだ日米両首脳(真珠湾)
朝日新聞12月28日付け電子版によると、ハワイのホノルルを訪問した安倍晋三首相は27日午後(日本時間28日朝)、真珠湾でオバマ大統領とともに演説を行った。旧日本軍が太平洋戦争の口火を切った場所で、不戦の決意を改めて表明するとともに、日米の和解と戦後の同盟関係の意義を強調したという。この記事を受けソーシャルメディア Facebook に「日米が《寛容の心》《和解の力》で結びついているなら、沖縄の辺野古の工事をやめ、基地を撤廃すること。そして何よりも《日米地位協定》を見直すことだろう。相も変わらず日本は米国に隷属したままだ。両首脳による言葉だけの《和解》は虚しい」と書いた。そして私は、先日のオスプレイの墜落事故に対し、那覇市の海上保安本部が故調査と捜査をしようとしたが、できなかった。日米地位協定の付属条項で米軍の《財産》については「日本国の当局は捜索、差し押さえ、検証する権利を有しない」とあるから。こういう理不尽で屈辱的な状況を見ると「日米同盟」なんて恥ずかしくて言えないのではないかという意味のことを付け加えた。さらに毎日新聞同日付電子版によると、オバマ大統領が第二次世界大戦中に、旧日本軍による真珠湾攻撃などで反日感情が高まる中、国家への忠誠の証しとして編成された、日系2世らの「第442連隊」などを紹介したという。これに対しても「第442連隊はドイツ軍と果敢に戦い、米軍内では稀にみる大きな戦績を残した。ところが皮肉なもので、活躍したがうえに《やはり日本人は怖い》と逆の評価も囁かれてしまった。また真珠湾奇襲を受け、米本土の日系人が強制収容されたことも忘れてはならない。やはり簡単に水に流せない諸々があると思う」と反応した。今回の両首脳による真珠湾での演説は、マスメディアはおおむね好意的に捉え、日本経済新聞は「真珠湾の和解を世界安定の礎」とまで表現している。ご存知、安倍首相は平和憲法の改悪をかねてから目論んでいる。不戦という単語が虚しい。その二枚舌には呆れるばかりである。

追伸:安倍首相の真珠湾訪問に同行した稲田朋美防衛相が29日、靖国神社に参拝した。保守派支持つなぎとめで判断と思われるが、稲田氏自身の判断によるものとは考え難い。首相の差し金、あるいは黙認の上での行動と推測できる。靖国参拝は日本の戦争責任を否定する行為であり、中国、韓国の批判はおろか、米国からも懸念の声が上がっている。平和を協調した首相演説が偽りであることが露呈したと言えそうだ。(12月29日)

2016年12月23日

身の丈にあった居酒屋の魅力


かれこれ20年近く前だろうか、大阪淀屋橋の居酒屋のカウンターでかなり大量の血を吐き、救急車で病院に運ばれた。急性出血胃潰瘍だったが、たまたま当直医が内視鏡手術に長けていて一命をとりとめた。入院中は無論禁煙、お陰でヘビースモーカーから脱することができた。当時私は勤務先の新聞社が後援している写真愛好家団体の事務局長をしていたが、今さら謝っても遅いが、喫煙でスタッフに迷惑をかけたに違いないと反省している。というわけで喫煙は絶ったが、飲酒は未だに続いている。ただし昔のように煙草を肴にして飲むようなことがなくなった。かつてアイルランドに二度ほど旅行したが、一番楽しかったのがパブ通いだった。ホテルで夕食を済ますと、パブに繰り出したが、大好きなギネスを呑んだことが懐かしい。アイルランドにはパブランチというサービスがあり、昼は食事できるが、なぜか夜になると肴を摂らない。ひたすら呑むのである。パブを和訳すれば大衆酒場となるが、日本の居酒屋とはちょっとニュアンスが違うようだ。大学を卒業、仕事を始めて先輩が連れて行ってくれたのは、小料理屋あるいは割烹と呼ばれる店で、居酒屋とは微妙な違いがあった。1972年に私は東京に移り住んだが、知り合いになったフォーク歌手の高田渡さんが吉祥寺の居酒屋に誘ってくれた。以来病みつきになり、安価で美味しい居酒屋に通うようになった。京都では花街のお茶屋といった場所で、いささかスノッブな酒の飲み方もしたこともあるが、今はやはり居酒屋が身の丈に合ってると思っている。写真は京都の裏寺町通にある居酒屋「たつみ」だが、椅子席は昼間から満席状態が多い。カウンターで立ち呑みしている女性客がいたりして、世の中も変わったものだと痛感する。

2016年12月21日

トランプ米国次期大統領は対露制裁を撤回するだろうか

Donald Trump and Vladimir Putin ©Dave Granlund

記事としてはいささか色褪せた感は否めないが、フィナンシャルタイムズ紙11月18日付社説が、ロシアのプーチン大統領との悪い取引は、取引が無いことよりも悪いとして、トランプ米国次期大統領による、対ロシア関係改善の動きに自重を求めていた。つまり外交問題の緊張緩和それ自体は賞賛すべきだが、大きなリスクがあることを理解すべきだと。プーチン大統領は昨年9月末の国連総会で1945年のヤルタ協定を賛美した。ヤルタ体制を復活すれば、クリミアの併合とウクライナ東部への侵略を認めることになる。国際的な制裁を緩和すれば、米露関係は一時的には改善するだろうけど、それは同時に米国など西側の長期的利益を損ない、世界の安全と安定を損なうというのが同紙の主張である。トランプ氏は大統領中に対露制裁の撤回を匂わせていた。就任後それを現実化すれば、ヨーロッパと日本との関係にも影響する。これはあくまで仮定の話なのだが、もし米露同盟ができれば、北方領土返還交渉がデッドロックに乗り上げ、苛立ちを隠せない安倍首相、仲間に入れて欲しいと懇願するだろう。ところでアメリカ連邦捜査局(FBI)が今月16日、大統領選でトランプ氏勝利を有利にするためにロシアがサイバー攻撃を仕掛けたと結論づけた。オバマ大統領は同日の会見で「ロシアがサイバー攻撃を実行したと確信を持って言える」と、プーチン大統領が関与していたと断定した。たいへん気になる情報である。といったこともあるしトランプ氏の思惑通りに事が進むとは思えない。選挙中の暴言をかなり修正しているし、あっさり対ロシア政策の持論を変更するかもしれない。就任後の言動を見守りたい。

2016年12月20日

欠陥機オスプレイ撤去を求める緊急抗議集会


日時:2016年12月22日(木)18:30 開始
会場:沖縄県名護市21世紀の森屋内運動場(体育館隣)
主催:オール沖縄会議(http://all-okinawa.jp/

2016年12月17日

プーチン大統領に翻弄され稚拙さが浮かび上がった安倍外交

ウラジーミル・プーチン大統領(フリー壁紙

新聞および通信各社の電子版によると、山口県長門市および東京で開催された日露首脳会談の結果を受け、自民党の二階俊博幹事長が16日、記者団に「国民の大半はがっかりしているということを心に刻んでおく必要がある」と述べたという。これはロシアに対する外交交渉が失敗に終わったことを認めた発言だろう。今年9月2日にウラジオストクで開催された日露首脳会談の直後、安倍首相が「新しいアプローチに基づく領土交渉に道筋が見えてきた。その手応えを強く感じ取ることができた会談だった」と力説した。そして長門市で首脳会談を行うことで合意したわけだが、確かにあの時点では領土問題が進展すると思った人は多かったかもしれない。ところが来日が近づくにつれて、首相の発言が「そう簡単な課題ではない。一歩一歩、山を越えていく必要がある」とトーンダウン、期待感は一気にしぼんでしまった。プーチン大統領は「南クリル諸島(北方四島)はロシアの主権下にある」という主張を堅持している。1956年10月、日ソ共同宣言が署名され、国後、択捉両島についての記載は無いが、平和条約締結後に歯舞群島と色丹島の二島が日本に引き渡されることになった。ところが来日直前の読売新聞のインタビューに対して「ロシアには、領土問題はまったくないと思っている。ロシアとの間に領土問題があると考えているのは日本だ」と断言している。今回の首脳会談でもプーチン大統領は同じ主張を繰り返したようだ。四島はおろか二島すら還って来ない可能性を示唆している。プーチン氏が大統領の座にいる限り、領土問題は動かないし、ロシアが将来に渡って方針を変更することは微塵もない。ロシアの法律だけに基づいて実施される「共同経済活動」というおまけまで付いた北方領土返還交渉は、進展どころかむしろ大きく後退したと断言しても良いだろう。一般論としてどこの国でも領土問題で譲歩することはない。それが世界に共通する伝統的な思考法である。あわよくば領土問題が大きく前進、自分の人気取りになるという浅はかな目論みと野望を抱いて、プーチン大統領に擦り寄った。それを大統領に見透かされ、首脳会談で翻弄された。安倍首相の外交政策の稚拙さだけが再び浮かび上がった。

2016年12月15日

垂直離着陸機 MV-22 オスプレイは欠陥航空機


MV-22オスプレイのプロペラ
防衛省によると、12月13日午後9時半ごろ、沖縄県名護市東海岸の沖合で、米軍の垂直離着陸機 MV-22 オスプレイが「不時着水」した。集落から300メートルほどしか離れていない浅瀬で、ひとつ間違えると大きな惨事になる可能性があった。当初、沖縄タイムスや琉球新報などの地元紙は「不時着」と報じたが、後に「墜落」と表現を変えた。前者は後者を矮小評価する表現をいえるだろう。米軍の準機関紙である星条旗新聞」は墜落を意味する crash と記述している。在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官によると、事故機は沖縄本島の東方約30キロ付近を飛行しながら空中給油機から燃料を補給される際、オスプレイのプロペラが給油ホースを切断してて損傷した。機体は不安定な状態になり「不時着水」を試みたという。どのようにして空中給油するかビデオで見たが、固定翼モード(プロペラが前を向いた状態)なので、給油ホースが大きなプロペラに引っ掛かりそうでハラハラした。航空機のド素人でもかなり危険な作業であることが分かる。琉球新報12月15日付け電子版によると、米国国防分析研究所(IDA)でオスプレイの主任分析官を務めたレックス・リボロ氏は、取材に答え「回転翼モード(プロペラを上に向けた状態)で補給することができない事実は、予期されなかった航空機の欠陥である」と述べたという。恐らく「不時着を試みたが大破した」あるいは「飛行制御ができなくなり墜落した」のいずれかだったのだろう。私は後者だったのではないかと推測している。不時着が可能だったなら、より安全な砂浜に軟着陸できた筈だからだ。事故を受け、ニコルソン四軍調整官に安慶田光男副知事が抗議したが、ニコルソン氏は「県民あるいは住宅や人間に被害を与えなかった。感謝されるべきだ」と不快感を示したという。これは占領意識を剥き出しにした、沖縄県民、および、日本国民を愚弄した許しがたい主張以外の何ものでもない。

YouTube  アメリカ軍の垂直離着陸機 MV-22 オスプレイの空中燃料補給操作

2016年12月11日

ノーベル文学賞 2016 ボブ・ディランのスピーチ日本語訳


今年のノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの受賞スピーチが昨10日夜、スウェーデンの首都ストックホルム市庁舎で行われた晩餐会で披露された。ディランは式典を欠席したため、スウェーデン駐在アジータ・ラジ米国大使が代読した。(原文はこちら
こんばんは、皆様。スウェーデン・アカデミーの会員の皆様、今夜出席されているその他の名高い招待客の皆様、心からのごあいさつを申し上げます。

皆様とともに出席することができず、申し訳ありません。しかし、気持ちの中では間違いなく皆様と共にあること、そして、このような名誉ある賞を受賞することを光栄に思っていることをどうか分かってください。ノーベル文学賞を受賞することは、想像すらできなかった、予想できなかったことです。若い頃から、キプリング、ショー、トーマス・マン、パール・バック、アルベール・カミュ、ヘミングウェーといった卓越した偉大な人々の作品に慣れ親しみ、読み、吸収してきました。学校で教えられ、世界中の図書館に収められ、敬意を込めた口調で話題にされる作品を書いた、これら文学の巨匠たちにいつも深い感銘を受けてきました。それらの名前に自らが今、列せられることは本当に言語に絶することです。

これらの男女が、自分自身がノーベル賞の名誉を授かることについて考えたかどうかは私には分かりませんが、本、もしくは詩、戯曲を書いたことがある世界中の誰もが、深い心の奥にその秘密の夢を抱いていると思います。おそらく、あまりにも深い部分にしまい込まれているため、そこにあることにすら気づかないのです。もしも誰かが私に、ノーベル賞受賞のわずかなチャンスがあるとこれまでに言っていたとしたら、月面に立っているのと同じくらいの確率だと考えなければならなかったでしょう。事実、私が生まれた年とその後の数年間、この賞を受賞するのに十分ふさわしいと考えられる人はこの世界に誰もいませんでした。だから控えめに言って、私はとても珍しい集団の中にいると認識しています。

ログイン前の続きこの驚くような知らせを受けたとき、私はツアー中で、しっかり理解するのに数分以上かかりました。私は偉大な文学者、シェークスピアが頭に浮かびました。彼はきっと自分のことを劇作家だと思っていたでしょう。自分が文学を書いているなんて考えは、きっと頭になかった。彼の言葉は舞台のために書かれていたのです。話されるべきものであり、読まれるものべきではなかった。彼が「ハムレット」を書いていたとき、いろいろなことを考えていたはずです。「どの俳優がこの役柄にふさわしいだろうか?」「どう演出しよう?」「本当に舞台はデンマークでいいのか?」。彼の創造的なビジョンと志は、疑いようもなく彼の考えの中心にあったと思いますが、もっと考えなくてはいけない世俗的な事柄もあったでしょう。「資金繰りはうまくいくだろうか?」「パトロンに十分な座席があろうか?」「どこで人の頭蓋骨(ずがいこつ)を手に入れよう?」。シェークスピアの考えで一番遠くにある問いは「これは文学だろうか?」だったに違いありません。

10代で歌を書き始めた時、そして自分の才能がいくらかの名声を得始めた時でさえも、私の歌に対する向上心は大してありませんでした。コーヒーハウスやバーで流れればよかった。その後は(米ニューヨークの著名コンサートホールの)カーネギーホールやロンドン・パラディウム劇場で、と思いましたが。もし大きな夢を抱いていたなら、たぶん私はレコードをたくさんつくって、ラジオで曲が流れることを想像したでしょう。自分の中でそれは大きなご褒美でした。レコードをつくってラジオで流すということは、より多くの聴衆に届くということで、そうすれば自分がやると決心したことを続けられるのです。

まあ、今の自分はやると決心したことをやってきました。何十枚ものレコードをつくったし、世界中で何千回ものコンサートを開きました。でも、私がやることのほとんどすべての重要な中心は歌です。多くの異なる文化の、多くの人々の生活に受け入れられたようで、ありがたいことだと思っています。でも一つだけ言わなくてはいけないことがあります。パフォーマーとして私は5万人のためにも、50人のためにも演奏してきました。そして本当は50人のために歌うことの方が難しいのです。5万人は一つの人格を持ちますが、50人は違います。それぞれの人が個々の、異なるアイデンティティー、彼ら自身の世界を持っています。彼らは物事をよりはっきりと受け止められます。誠実さと、それが才能の深さにどう関係があるかが試されます。ノーベル委員会がとても小規模なものであるという事実は私には気になりません。

でも、シェークスピアのように、私もまた自分の創作の努力や生活の中の世俗的なことがらに忙しいことがしょっちゅうです。「この歌にもっともふさわしいミュージシャンは?」「このスタジオで録音していいのか?」「この曲調は正しいか?」。400年たっても、いくつかの事柄は変わっていないのです。

私は「自分の歌は文学だろうか」と自問したことは一度もありません。

ですから、スウェーデン・アカデミーには、まさにその問いを時間をとって考えてくれたこと、そして最終的には、このようなすばらしい答えを出してくれたことに感謝しています。

みなさんのご多幸をお祈りしています。
ボブ・ディラン

Facebook  ノーベル文学賞授賞式でボブ・ディランの「はげしい雨が降る」を歌うパティ・スミス

2016年12月10日

ネットワークプレーヤーが Wi-Fi を認識しなくなったけど


DENON DNP-730RE
数日前のこと、ネットワークオーディオプレーヤー DENON DNP-730RE がなぜか突然 Wi-Fi を認識しなくなった。前にも Wi-Fi が何回か途絶えたことがあったが、本体の電源スイッチ switch の OFF/ON を繰り返すと再接続できたが、今回は駄目だった。操作マニュアルを読んでみたが、これといった対処法の記述がない。切羽詰まってネット検索したら「電源のオンオフでは復旧せず、イニシャライズが必要です」とある。初期化してしまうと、Wi-Fi 接続設定や、お気に入りインターネットラジオ局の登録などを一からしなければならない。これは面倒。ふと思いついて、電源プラグをコンセントか抜き、入れ直したら、なんと復旧したのではないか。偶然やったことだが、どうもこの辺りの理屈が分からない。そこでこの疑問点を Facebook に投稿したところ「電源スイッチオフは、完全にオフじゃないのです。だから、リモコンからもオンできますよね。リモコンの起動を受信する回路は、オンのままで、プラグを抜けばそこもオフになる、みたいな感じですね。裏にキルスイッチはないので、電源を抜くのがそれになります。裏にスイッチを備える機器も、あります」というコメントをいただいた。そこで switch を押して電源 OFF にし、リモコンのスイッチを入れたら起動した。要するにシャットダウンしたつもりが、スタンバイ状態になるだけで、完全に切れないのである。CDプレーヤやアンプは、switch を押すと完全に切れて、リモコンでは起動しないので、この理屈に気付かなかったようだ。ところでこのプレーヤーはいろいろな機能があるが、主としてインターネットラジオを聴くために使っている。再生できる放送局の種類は WMA/MP3/MPEG-4 だけだが、意外と音が良い。DSD5.6MHz 192kHz/32 bit 対応のD/Aコンバーターを採用しているせいだろうか、実勢価格は32,000円前後でコストパフォーマンスが高いと言える。難点とまではいわないが、有機ELディスプレーの文字表示が3行で、選局やお気に入り登録はリモコンではちょっと辛い。その点はスマートフォン用アプリ Denon Hi-Fi Remote が助けてくれる。

2016年12月9日

真珠湾訪問は外交失敗挽回策の切り札


バラク・オバマ米大統領が広島を訪問した際、安倍晋三首相は記者会見で「ハワイを訪問する計画はない」ときっぱり否定していたと記憶している。対米外交の切り札としてとっておこうという気持ちがあったかもしれない。しかしそのカードを切ることになった。その理由に関しては、度重なる外交の失敗があったから、というのがおおかたの観測である。すなわち米大統領選の最中に、ヒラリー・クリントン候補とだけと会談するという非常識なミスを犯した。ところがロナルド・トランプ氏に決まると、ペルーの首都リマでのAPEC首脳会議に出席する前に、ニューヨークに立ち寄りトランプタワーを訪れた。本人は「世界の首脳で一番最初に会談した」とご満悦だったようだが、これに対しオバマ政権が激怒したと報じられた。抗議したのはコンドリーザ・ライス前国務長官、あるいはキャロライン・ケネディ駐日大使ともいわれている。このためリマで予定されていたオバマ大統領との首脳会談が流れ、立ち話に終わったという。菅義偉官房長官は会見で真珠湾訪問は「戦没者の慰霊のためであって謝罪のためではない」と強調したが、言葉としてはなくとも、その行為自体を米国民は「謝罪」と受け取る可能性がある。私はそうであっても構わないと思っているが、首相にとっては恐らく不本意だろう。そういうリスクを抱えながら、立ち話で大統領に真珠湾訪問を申し出たのは、余程切羽詰まってのことだろうと想像する。対露外交では、ウラジーミル・プーチン大統領に翻弄され、北方領土返還に関しては雲行きが怪しくなってきた。来週大統領が訪日するが、首相の発言は「そう簡単な課題ではない」とトーンダウンしている。度重なる外交の不手際で焦り、自らの政権維持のため、なりふり構わずカードを切ったのだろう。

2016年12月3日

最高レベル 5 に達した私の Google ローカルガイド


Googleマップ
なんとなく始めた Google のローカルガイドのポイントが500を超えてレベルが最高の5に達した。ローカルガイドとは、地域で見つけた情報を Google マップでシェアしているユーザーの、世界的なコミュニティである。特典として200ポイントを超えてレベル4になると、Google ドライブストレージを1年間無料で利用できる。最大容量は1TBで通常の使用料は1か月1,300円なので、1年間15,600円分がタダになる計算になる。そして今回獲得した最高レベル5に達すると、一般リリース前に Google の新しいサービスや機能をテストする Trusted Testing に参加できたり、ローカルガイドサミットへの参加を申し込めるという。ローカルガイドに参加したのは、ちょうど1年前の12月11日で、当ブログに「特典に釣られたわけではないが、一体どんな感じで展開するのか、いわば興味半分で参加ボタンを押してしまった次第」と書いたが、いざ始めてみると、どうせならレベル5まで、という心理が働いた。それにしても最高レベルに達するまで1年、小さな感慨を覚える。

2016年12月1日

提前給大家滿滿的聖誕祝福

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これは Facebook のページ「Visit Kyoto Tw」に掲載されている12月の京都観光カレンダーである。中国語は全く不案内だけど、表題は「ちょっと早いけどメリークリスマス」という意味だろうか。ハロウィンがいつの間にか定着したと思ったら、今年はアメリカの商戦、ブラックフライデーを広める動きがあって驚いた。感謝祭の翌日の大セールの日だけど、そもそも感謝祭とはほとんど日本人にとって無縁ではないだろうか。バレンタインデーもそうだが、この手の輸入行事のさきがけがクリスマスだろう。私が子どもの頃は、酒好きのお父さんが夜の街に繰り出すのが年中行事でもあった。とんがり帽子をかぶり、帰路、ケーキを買う酔客の写真が新聞に載っていたのを憶えている。今は見かけなくなった師走の風物だった。我が家でクリスマスを一番楽しみしているのが孫。小学校一年坊主、そろそろサンタクロースの正体を見破る年齢になったようだ。

2016年11月29日

安倍内閣支持率 60% の戦慄


共同通信が11月26・27日実施した全国電話世論調査によると、安倍晋三内閣の支持率は60.7%で、前回10月の53.9%から上昇。不支持率は30.4%だった。支持率が60%を超えるのは2013年10月の調査以来だという。TPP(環太平洋経済連携協定)の承認案と関連法案に続き、公的年金の支給額を引き下げる、年金制度改革法案を25日の衆院厚生労働委員会で、強行採決したばかりなので驚いた。そこで私はソーシャルメディア Facebook に、共同通信の記事を引用しながら「先の参院選では自民党の得票率は35.91%(全国)だったけど、どうしてこんな高い数字になるのだろう?」と投稿してみた。併せて朝日新聞[11月19・20日実施]の調査では安倍内閣支持率51%、政党支持率は自民36%、民進8%、公明3%、共産4%、維新2% という結果で、内閣支持率と政党支持率にはズレが生じているのが不思議であるとも。するとかつて仕事場で同僚だったFBフレンドから「朝日新聞の今年9月定例調査の詳細(「Journalism」11月号掲載)を見ると、支持政党なしの人の26%、民進党や共産党の支持者ですら約20%が安倍内閣を支持しています」という驚きのコメントをいただいた。つまり政党支持率が低いにも関わらず、本来敵対している政党の支持者すら安倍内閣を支持しているというのだ。この不可解な動向に戦慄と落胆を覚える。

2016年11月27日

音盤パッケージの魅力


着せ替えコラージュ(クリックで拡大)
アナログLPレコードのジャケットは約31センチ四方もあり、嵩張って置き場に困ることがある。しかしその大きさゆえ、写真やイラストを楽しむことができる。カントリー系はおおむね演奏者のことが分かるが、他ジャンルの場合、ジャケットの出来具合で判断することが多かったことを思い出す。CDに移行してから、その魅力が半減した。気のせいか凝った写真やイラストが減ってしまったようだ。面積が小さいので、ライナーノーツもちゃんとしたを作ろうとするとページ数が増えるので、簡素化されてしまったように感ずる。ところが昨今では音楽のストリーミング配信システムが跋扈、CDなどの物理メディアが売れなくなってきたという。その要因はスマートフォンの普及だと思われるが、音楽産業の形態に大きな変化が起きていることは事実だろう。それでも CD 売り上げに関しては、日本はまだマシな方だそうだが、世界レベルでは2014年にデジタルメディアが物理メディアを超えてしまったという。私はインターネットラジオはよく聴くが、音楽ファイルをダウンロード購入したことはないし、今年9月に日本上陸を果した Spotify のようなサービスと、今のところ契約する気はない。やはり古い人間なのだろうか、どうせお金を出すなら、物理的なパッケージがないと落ち着かないのである。ところで写真は最近購入した「The Complete Trio Collection」で、ドリー・バートン、エミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタットによる CD パッケージである。広げるとご覧のように、三人の写真をあしらった三面鏡仕立てになっている。三人の着せ替えコラージュも面白い。プラスティックケースではなく、環境に優しい紙ジャケットなのも好ましい。久しぶりに好感を持った音盤パッケージ、3枚組で1,950円、お勧めのコレクターズアイテムである。

2016年11月23日

TPP協定履行は民主主義の放棄

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朝日新聞11月22日付け電子版「TPP発効不可能に」によると、トランプ次期米大統領は21日、就任後100日間で進める政策の改訂版を公表し、就任初日にTPP(環太平洋経済連携協定)からの離脱を表明する意向を改めて示したという。トランプ氏はTPPについて「我々の国にとって災難になりうる」としたうえで、「その代わり我々は雇用や産業を米国国内に取り戻すため、公平な二国間の貿易協定を交渉していく」との考えを示したそうだ。つまりオバマ政権が進めてきた自由貿易政策が米国の雇用を奪うという主張である。一方、米国抜きの発効を目指す動きもあるという。しかし安倍首相はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで記者会見し、TPPは「米国抜きでは意味がない。根本的な利益のバランスが崩れてしまう」と訴えたという。読売新聞は11月23日付け電子版で「TPP離脱は誤った判断だ」と安倍政権に対し醜い援護論評を掲げている。
ジェーン・ケルシー教授
懸念するのは、日本の主権が制約されるということです。これはTPPのルールそのものというよりも、外国の政府や企業が、みなさんの将来や法律について、モノが言えるようになるということです。毎年、アメリカの通商代表部(USTR)が、各国に対して通商に関する要求事項を発表しています。私は日本について書かれた部分について読んでみました。これは、この先数年の間に、米通商代表部が特に目を光らせて監視していく項目です。
以上の引用は「TPP交渉差止・違憲訴訟の会」が招いた、ニュージーランドのオークランド大学教授ジェーン・ケルシー氏が、去る10月31日に行った講演の一部である。TPPは一般には「関税をなくすこと」と単純に認識されているが、例えば日本に対しては食品安全法、健康保険、共済などをターゲットにされているのである。そして何よりも怖いのは、それが私たちが知ることができない、秘密交渉であることである。TPP協定を履行することの最大の問題点は、各国の経済的利害関係ではなく、自分たちの将来を他国の人や他国の企業や政府に決められるということである。法案を強行に通そうとすること、それは市民の手で決められる力を奪われること、民主主義の放棄に他ならない。TPP協定を反対する理由は、トランプ氏の離脱宣言のそれとは別の次元であることを認識して欲しい。

2016年11月20日

プーチン大統領相手の北方領土問題交渉に暗雲


朝日新聞11月20日付け電子版「安倍首相 平和条約問題に厳しい認識 日ロ首脳会談」によると、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議に出席するため、ペルーの首都リマを訪れている安倍首相は、ロシアのプーチン大統領と会談を終え「70年間できなかったわけで、そう簡単な話ではない」「大きな一歩を進めることはそう簡単ではない」と時折言いよどみながら、厳しい認識を繰り返したという。これは政治のシロウトでも、ロシアが北方四島はおろか、二島すら放棄する意思がないということじゃないか、と推測できる。首相はリマに向かう前、ニューヨークに立ち寄って、就任前の次期米大統領トランプ氏の私邸を訪ねた。これは朝貢外交と揶揄されかねない。会談後、首相はトランプ氏を「信頼できる指導者」と讃えたという。そのトランプ氏はプーチン大統領を高く評価、大統領就任後の最初の外遊先はロシアになると、米華字ニュースサイトの多維新聞が「最初の訪問国が判明、安倍晋三首相の望みかなわず」という見出しを付けて報じている。トランプ氏の外交政策は不透明だが、もしプーチン大統領と急接近すれば、クリミア問題に変化が起こる可能性がある。つまりロシアに対する経済制裁を解くということである。日本の頭越しに新たな米ロ関係が築かれることになれば、北方領土問題を含む平和条約締結交渉にも大きく影響するだろう。要するに今まで安倍首相を利用してきたが、その片寄った八方美人的外交姿勢を切り捨てる、はっきり言えば安倍首相を蚊帳の外に放り出すということである。一筋縄では行きそうもないプーチン大統領相手の交渉、俄かに暗雲が垂れ込めてきたようだ。

2016年11月13日

京都の紅葉狩り無料スポット案内

金閣寺参道(京都市北区金閣寺町)

深まる秋、いよいよ紅葉狩りのシーズンがやってきた。社寺の稼ぎ時でもあるが、巡ると拝観料が嵩む。特に名を秘すが、この季節に拝観料を値上げする社寺があるし、普段は無料だけど、入苑料を徴取する所もある。以下は無料で紅葉狩りがのフリーでできるスポットである。

真如堂左京区浄土寺真如町075-771-0915
金戒光明寺左京区黒谷町075-771-2204
法然院左京区鹿ケ谷御所ノ段町075-771-2420
哲学の道左京区琵琶湖疎水075-761-3171
赤山禅院左京区修学院開根坊町075-701-5181
貴船神社左京区鞍馬貴船町075-741-2016
下鴨神社左京区下鴨泉川町075-781-0010
南禅寺左京区南禅寺福地町075-771-0365
京都御所上京区京都御苑075-211-1215
円山公園東山区円山町075-643-5405
金閣寺北区金閣寺町075-461-0013
高山寺右京区梅ケ畑栂尾町075-861-4204
渡月橋右京区桂川075-861-1101
愛宕神社右京区嵯峨愛宕町075-861-0658
大原野神社西京区大原野南春日町075-331-0014
梅小路公園下京区歓喜寺町075-352-2500

一番のおススメは真如堂で、壮絶な秋の色を体現できる。蛇足ながら冒頭に掲げた写真は、金閣寺参道の落葉である。中に入ると意外と紅葉は寂しいが、参道は見事、無料で楽しめる。ここにはリストしなかったが、70歳以上なら入園無料の京都府立植物園半木神社(左京区下鴨半木町)も隠れた紅葉の名所である。

2016年11月9日

ドナルド・トランプ氏が米大統領は悲報か?

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米大統領選は11月8日(現地時間)、全米各州で投票、即日開票され、既成政治への世論の反発を追い風に「変化」を訴えた共和党のドナルド・トランプ氏(70)が、オバマ政権の政策継承を唱える民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(69)を破り、当選を確実にした。政治経験のない人物の大統領就任は極めて異例ではある。米国緑の党のジル・スタイン氏が「北米自由貿易協定(NAFTA)に賛成したのもヒラリー・クリントン氏である。さらに金融の規制緩和に賛同したのもクリントン夫妻であり、それがバブル経済の崩壊を生み、多くを家庭を貧困に追いやり、トランプ候補のような人物の台頭を招いた。ヒラリー・クリントン政策は新自由主義である」って主張していたのを思い出した。ソースは失念したが、彼女は確か「クリントンよりトランプのほうがマシ」と語っていたように記憶している。そのトランプ氏の主張は排外主義、従って反グローバリズムと言って良いだろう。これが圧倒的支持を受けた理由と思われる。従ってTPPに対してトランプ氏は否定的である。安倍政権はTPP承認案と関連法案を10日に衆院を通過させようとしているが、もし強行採決までしたら、新しい大統領に喧嘩を売るような話である。さてどうするか。韓国の朴槿恵大統領の「親友」崔順実容疑者による「国政壟断(ろうだん)」疑惑は決して対岸の火事ではないし、今や世界は未曽有の政治的混乱に陥っている。悲報か?とタイトルしたけど、吉報になる可能性が仄かにあるかもしれない。

2016年11月5日

ネットオークション開始価格設定あれこれ


数週間前、不用になったエレキギターを楽器店に買い取ってもらったが、驚くほど安値だった。店頭に並べてもいつ売れるか分からない中古品、仕方ないだろう。リサイクルショップでも同じだと想像する。それでも売るだけマシで、まだ使えるものはゴミとして捨てるの問題である。自分にとって不用でも、他人にとって必要なものだったりするからだ。ネットオークションは、思っていたより高価で落札されることがある。最近、不用品数点を Yahoo! Japan の「ヤフオク!」に出品した、いずれも新品を買える価格で落札されて驚いている。出品時に考えるのは最初の価格である。ヤフオク!では「1円スタート」が結構多い。これは同じ商品を出品した場合、値段が低いほうからという並べ替えをすると、トップに表示されて目立つからだそうである。しかしこれは余程売れるものと分かってる場合以外は、低価格で落札されてしまうリスクがありそうだ。私は1円スタート出品をしたことがないが、同じような設定をすることが多い。はこBOONという宅配システムを使い、送料出品者負担で出品するのである。そしてスタート価格を京都から最遠方の送料にする。つまり北海道、沖縄県の人にとっては実質0円スタートということになる。無論、近距離の場合は0円ではないが。送料落札者負担は、遠方の人にとって不利。だから出品者負担にすればそのマークが付き、落札される可能性が高くなる。

2016年11月4日

連続講座「芸術は何処へ?」2017年1月開講

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日 時:2017年1月~9月(各月1回開催)
会 場:京都府立文化芸術会館ホール(京都市上京区河原町通広小路下る)
詳 細:http://www.bungei.jp/

2016年11月1日

電池交換できないスマートフォンの理不尽


現在使用しているスマートフォン SONY Xperia Z3 がそろそろ2年を過ぎ、電池の減りが早くなった。電池性能は「内蔵電池の充電能力は良好です(80%以上)」と表示されるから、どうやら酷い劣化はしていないようだけど、気にならないわけではない。今更の感はあるが、節電方法はないか調べてみた。写真左のように数多くのアプリケーションがインストールされている。これらを起動させたまま放置すると、バックグラウンドで作動し、電池消費の原因となるそうだ。しかしながら手動でアプリケーションの設定を変更するのは面倒である。そこで「バッテリードクター」という、便利そうなアプリケーションを知ったのだが、インストールを躊躇っている。いずれにしても、いつかは電池交換を強いられるからだ。ところが私が契約している携帯電話キャリア SoftBank はその値段を公表していない。docomo のサイトによると、交換代金は8,800円だそうだ。電池そのものはおそらく2,000円くらいだろうから、理不尽な値段である。理不尽といえば、電池を自分で交換できないことである。電池内蔵型のスマートフォンのさきがけは iPhone だけど、これを倣ったものだろう。サムスン電子の Galaxy Note7 発火騒ぎで露呈したように、リチウムイオン電池の安全性に関しては問題が多々あるようだ。しかしデジタルカメラでは電池交換ができる。自分で交換ができれば、充電済みの予備電池を持ち歩くことによって、外出先での電池切れの心配も解消される。なんとかならないだろうか。

2016年10月26日

効果不明の電源ノイズリダクション機器


オヤイデ OCB-1 DXs
オーディオに凝ると「電線病」を患わる可能性があるという。より高音質を求めてケーブルを取っ替え引っ替えする病である。スピーカーのケーブルを交換したことがあるが、音質が向上したか、私の聴覚ではわからなかった。それはともかく音の違いが顕著に変化するのはスピーカーであることは言うまでもない。レコードプレーヤーのカートリッジも音質を左右する。CDプレーヤーの場合はD/Aコンバータかもしれないが、デッキを交換した際、私にはこれまた分からなかった。オーディオ愛好家がもうひとつ強調するのが電源である。オーディオ売り場には図太いケーブルが付いた電源タップ(写真左)が置いてあり目を丸くする。オーディオ用の壁コンセントまで売っている。発電所から家庭に届くまでに電気はノイズで汚れるという。さらに冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、照明器具などの電気製品が汚れを加速するそうである。その汚れを浄化すればオーディオ装置の音質が向上するというのである。

コンセントに挿すだけで屋内配線上のノイズを消去するという触れ込みの「NOISE HARVESTER」なる小さな電子機器を購入した。ノイズがあるとLEDが点滅する仕掛けになっている。早速オーディオ機器がつながっている電源タップに挿し込んだところ、間歇的に青いLEDランプが点灯した。試しに部屋のエアコンのスイッチをONにしたら激しく点滅した。しかしノイズの変化は自分の耳では分からない。電源ノイズリダクションシステムというのが謳い文句であるが、その効果が不明なのである。ネット通販サイトのレビューに「ミニコンポや普及価格帯の製品では効果が感じられないレベル」「オーディオはその僅かの差のために投資をしなければならない趣味です」とあった。なるほど、なるほどね。改めてオーディオに凝るのは危険と感ずる。ただ台所など、家中のコンセントに差してみたが、耳に聴こえない、目に見えない電気の汚れの存在が可視化されて見つかるのが結構面白い。ノイズ除去に関しては余り期待せず、その探知機と割り切れば、ひとつ持っていても決して無駄ではないアイデア商品と言えそうだ。ただしノイズに神経質になる余り、電線病ならぬ電源病を患わないよう、くれぐれも注意するのが肝要である。

* 当初(株)ヤザワコーポレーションの「雷バスター」と一緒に写した写真を掲載していたのですが、ちょっと紛らわしいので「NOISE HARVESTER」のみの写真と挿し替えました。(10/27)

2016年10月24日

法華寺十一面観音に潜む生身の観音像

入江泰吉「十一面観音菩薩立像」(和辻哲郎『古寺巡禮より)

澄み渡った秋空の下、奈良佐保路の門跡寺院法華寺を訪ねた。靴を脱ぎ畳敷きの本堂に入ると、スピーカーから解説が流れていた。内陣須弥壇に一対の厨子があり、左側の扉が開いている。国宝本尊十一面観音菩薩立像である。奈良国立博物館の正倉院展の日程に合わせて10月22日に開扉、特別公開されている。この十一面観音の厨子の扉はずっと開け放しにされていた。戦後、御分身像すなわちレプリカができてから閉められ、期間を限って公開するようになったという。厨子はやや遠く、中が暗いのでバッグから双眼鏡を取り出し、そのディテイルを観察する。衆生救済の手を差し伸べるため右手が長いという解説が耳に響く。1918年(大正7)5月、間近から厨子の中を覗き込んだ和辻哲郎は次のようにその印象を記している。
胸にもり上がった女らしい乳房。胴体の豊満な肉づけ。その柔らかさ、しなやかさ。さらにまた奇妙に長い右腕の円さ。腕の先の腕環をはめたあたりから天衣をつまんだふくよかな指に移って行く間の特殊なふくらみ。それらは実に鮮やかに、また鋭く刻み出されているのであるが、しかし、その美しさは、天平の観音のいずれにも見られないような一種隠微な蠱惑力を印象するのである。(和辻哲郎『古寺巡禮』岩波書店
確かに大和路ではこの観音像は異彩を放っていると思う。しかし、若きこの哲学者の言葉そのものに私は驚愕を覚える。唐変木には、仏像からこのようなイマジネーションが湧いてこない。残念ながらエロティシズムを感じないのである。御分身像と写真から、光明皇后をモデルにしたという伝説を持つ像を想像してみる。紗を透かした乳房に乳首は見えるだろうか。所詮人間は仮の姿だという。天上界には男も女もないという。しかし、隠微ならぬ淫靡な蠱惑を私は生身の女体に感じてしまう。横たえた裸身の尖った乳首に感じてしまう。
法華寺(奈良市法華寺町)
観音さまはだいたい女性の仏さまとして、人々から親しまれうやまわれてきています。奈良の法華寺の国宝十一面観音の美しさには誰でも魅せられますが、それは当時、天平時代に美人の代表のようにいわれていた光明皇后がモデルだったといわれています。(瀬戸内寂聴『観音経』中公文庫)
そんなことはない、まさか皇后が仏師のモデルになるはずはないだろう。というのが真相かも知れないが、この伝説は無碍に捨てることはできないだろう。北天竺乾陀羅(けんだら)国の見生王が問答師をつかわし、光明皇后をモデルに三体の観音像を刻み、一体を持ち帰ったのだそうだ。菩薩というのは大悟に向かう求道者の姿である。境内には、皇后が病者救済のために建立したといわれる蒸し風呂が残っている。我親(みずか)ら千人の垢を去らん、という誓いを実行し続けた皇后は、最後に癩病患者と対峙することになる。この伝説に対し和辻哲郎はきわめて饒舌だ。
信仰を捨てるか、美的趣味をふみにじるか。この二者択一に押しつけられた后は、不得己、癩病の身体の頂(いただき)の瘡(かさ)に、天平随一の朱唇を押しつけた。そうして膿(うみ)を吸って、それを美しい歯の間から吐き出した。(『古寺巡禮』)
これは菩薩である、観世音菩薩の姿である。伝説の糸を紡ぎ合わせると、私にも皇后の姿が機織れるような気がする。遥かかなたのガンダーラの王も、生身の菩薩の評判を耳にしたのだろう。立ち上がって私は堂内の安置物をもう一度見ることにした。平家物語に登場する横笛の像がある。高山樗牛の瀧口入道を読むと面白そうだ。病身に半身を起こした維摩居士坐像がある。仏典『維摩経』は変成男子の思想を越えているという。女性の仏道修行に関する大乗仏教側のひとつの回答を提示しているという。尼僧に礼を述べ、法華寺本堂を後にした。

2016年10月22日

時代祭の巴御前が醸し出す性の倒錯美

巴御前に扮した宮川町の芸妓さん(京都御所)

時代祭見物に出かけた。京都に移り住んでこの祭を初めて観たとき、ただの仮装行列じゃないかと落胆したことを憶えている。同じ意味で葵祭もそうだったし、祇園祭の山鉾巡行は岸和田の「だんじり」のような勇壮さがないと思ったものである。しかし歳をとったせいか、それとも見方が変化したのか、別の感想に次第に塗り替わるようになった。例えば葵祭は紫式部の『源氏物語』の重要なシーンになっている。時代祭は新しい祭だが、京都の歴史絵巻になっている。四、五年前から、この日は京都御所に出かけ、行列出発前の平安婦人列の装束を撮るようになった。平安時代の貴族の装束は十二単に象徴されるように、見事な「かさね色目」すなわち色重ねになっている。時代祭の装束が平安時代のそれを忠実に再現しているかは不明だが、考古学ならぬ考現学として興味深いものがある。ところで毎年花街の芸妓さんが扮する巴御前の甲冑姿、架空のものかもしれないが、その美しさに毎度のことながら見とれてしまう。女性の武者姿が醸し出す、いわば性の倒錯美なのだろう。

2016年10月21日

第42回2017年JPS展(日本写真家協会展)作品募集

応募受付期間:2016年12月10日(土)〜2017年1月15日(日)

公益社団法人日本写真家協会は、1950年に創立され、今年66年目を迎えた我が国有数のプロ写真家の団体です。2011年には公益社団法人として移行認定され、現在約1600名の会員を擁し、写真展をはじめ写真教育、講演会やセミナー など各種の公益性の高い事業を行っています。当協会の事業の核として毎年開催しているJPS展は 1976年にスタートし、おかげさまで今回42回を数えることができました。歴代の入賞・入選者からはプロ写真家を輩出し、写真愛好家にも人気の高い歴史のある公募展です。昨年は4歳から95歳とた いへん幅広い方に応募いただきました。特に18歳以下部門では、中学生、高校生の写真愛好家の育成、奨励に努めております。入賞、入選された作品は、5月の東京展を皮切りに、名古屋京都での巡回展を予定しています。作品のテーマは自由です。自然の姿、風景、都市の貌、人間 とその暮らし、動植物、海外の風俗や風景、心象的な表現など、ご自身の作品の中から、これは是非多くの人に観て欲しいと思 う作品をお寄せください。新鮮で想像力豊かな、オリジナリティーに溢れた作品を期待しています。みなさまのたくさんのご応募をお待ちしています。

公益社団法人日本写真家協会 写真展事業担当理事 熊谷 正

2016年10月19日

特別公開される京都ハリストス正教会

Deardorff8x10 Nikkor240mmF5.6 Neopan100Acros

日 時:10月28日(金)~11月7日(月)9:00~午後16:00 ※
場 所:京都市中京区柳馬場通二条上る
詳 細:http://www.kobunka.com/tokubetsu/

※10月30日(日)と11月6日(日)の午前中は礼拝があるので、京都非公開文化財特別公開の係員の説明がありません。静かに拝観してください。午後は通常通り公開されます。

2016年10月14日

お前さんディランのコトバわかるかい?

Bob Dylan at The Oracle Arena, Oakland, Calif. Feb 11, 1974 ©Tsutomu Otsuka

湾岸沿いに走るBART(Bay Area Rapid Transit)にサンフランシスコから乗り、対岸のオークランドに降り立った。会場のオラクル・アリーナ前にはすでに人だかりがしていた。若いカップルが寄ってきて何と「チケットいらない?」と言うではないか。どうやらプロのダフ屋ではなく、1枚余っているという。予約チケットなしで飛行機に乗ってしまった私にとっては渡りに船、飛びついたのは言うまでもない。1974年2月11日、私の眼前にザ・バンドを従えたボブ・ディランが現れた。1966年のバイク事故でディランは隠遁生活に入ったが、これは本格的復帰活動の始動でもあった。演奏が始まった。隣に座った先ほどの若者がこれを吸えという。
ディランの声が、ミゾを壊したレコードみたいに、耳の中で空転する。アブラムシみたいになったくしゃくしゃのマリファナに酔った男が「お前さんディランのコトバわかるかい?」と耳元で囁く。「いやぼくはわからないよ」「おいらも、さっぱりさ」――。ロビー・ロバートソンの指が大きく広がって、そのすき間に露出した無精ひげディランが、ぼーっとかすんで、ぼくの視界からゆっくり消えてゆく。
最後から二番目の曲の時だったろうか、客席を監視していた屈強そうなガードマンの列が切れた。私は席を離れ、舞台下に突進した。モノクロフィルムが入ったライカM5、カラーが入ったニコンF2、夢中でシャッターを落とす。宴は終わった。翌日、ロサンジェルスに移動した。新聞を広げると、ディランよりむしろザ・バンドの演奏を絶賛している。カリフォルニア大学のキャンパスに出かけたら、木の枝にぶら下がった「ディランのチケット」という紙が風に揺れていた。ディランの歌詞集を書店で買い、「アリスのレストラン」で食事を済ませ、ホテルに戻ると電話が鳴った。「ロス公演のチケット、入手できますよ」「いや、もう結構です」…。

2016年10月12日

過電圧60000ボルトに対応した雷バスター


雷サージについて前エントリー「雷ガード付タップは電子機器を守ってくれるか」で触れたが、実際に購入した電源タップは、コードが付いてない、壁コンセントに差し込むタイプだった。一番肝心と思われる「ひかり回線ルータ」の電源供給は、コード付タップで、これを雷ガード付きに交換しようと思ったが、コンセントが家具の裏に隠れている。交換には重い家具を移動する必要がある。躊躇っていたが、差し込むだけで使っているタップが雷ガード付きになる製品を知った。ヤザワコーポレーション「雷バスター60000V」である。購入後に気付いたのだが、その名の通り最大サージ電圧60000ボルトまで保護するという。通常の雷ガード付タップはせいぜい6000〜15000ボルトまでしか対応していない。1キロ離れた場所に、30000アンペアの中程度の落雷が発生した場合、地面から10メートルの高さに敷設された電線には、10000ボルト以上の誘導雷サージが発生すると言われているそうである。そういう意味ではより優れた耐雷サージ機器と言えそうだ。万が一落雷による過電圧を吸収した場合、雷ガード付タップは新しいものと交換する必要があるという。差し込み口が多いマルチタップは高価である。この「雷バスター」は実勢価格1000円強だから、安価で高性能と言えそうだ。

2016年10月7日

ファーブルの帽子


ファーブルの写真集(新潮社)
子どものころからファーブルの名は知っている。これはよくあることで知識という名の奸計である。彼の『昆虫記』は余りにも有名だが、有名の割に読まれているのだろうか。そのことを痛感、4~5年前、岩波文庫の10冊セットを購入した。しかし一冊目の半ばでストップしたままである。これを全部読了した人には大いなる尊敬の念を送りたいが、翻訳者にも賛辞を贈りたい。その代わりというのも変だが新潮社『ファーブルの写真集 』(新潮社2008年)はすんなり読み通すことができた。写真は息子のポールが撮影したもので、撮影機材が今日ほど発達していなかった時代にも関わらず、技術的にも素晴らしい。というわけでファーブルと接点はいささか乏しいのだが、私は『昆虫記』もさることながら、別の憧憬がある。彼が愛用していた帽子である。黒いつば広のフェルト帽だが、これはフランスの中央高地ルーエルグ地方の人であることの証であるという。流行なのだろうか、これに似た黒いフェルトのつば広帽子を昨年あたりから街中で見かけるようになり、遅れ馳せながら最近購入した。私はカウボーイハットを持っているが、逆立ちしてもカウボーイになれないと悟り、かぶるのをやめてしまった。おそらくファーブルの帽子もどきも同じ運命を辿るような予感が今からする。恰好だけで、ファーブル的な隠遁生活を送れない自分を恥じるばかり、いささか慚愧の念に堪えない。せめて急がずにゆっくり『昆虫記』に目を通そうかなと思っている。

2016年10月1日

没後150年 坂本龍馬 特別展覧会

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会 期:2016年10月15日(土)~11月27日(日)
時 間:火~木・日曜日 9:30~18:00 金・土曜日 9:30~20:00
会 場:京都国立博物館平成知新館(1F・2F)京都市東山区茶屋町527

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2016年9月28日

幼いヘミングウェイ刻まれた死の実感

A young Ernest Hemingway fishing in Horton's Creek, near Walloon Lake, Michigan. July, 1904.

写真はボストンのジョン・F・ケネディ図書館&博物館蔵で、1904年7月撮影という説明がついている。アーネスト・ヘミングウェイ(1899年7月21日-1961年7月2日)が5歳の時の貴重写真で、撮影は父親のクラレンス。場所はミシガン州のウォルーン湖近く、ホートン・クリークとある。ヘミングウェイは釣りを題材にした優れた作品を残しているので、この時代について書かれたものがあるか探してみた。まず短編集『ニック・アダムズ物語』の原書を紐解いてみた。ニック・アダムズはヘミングウェイの分身で、物語はいわば伝記的小説集といえる。年代順に作品が並べられていて、ヘミングウェイの成長記録にもなっている。このタイトルでの邦訳本はないようだが、秋山嘉/谷阿訳『ヘミングウェイ釣り文学集(上巻)鱒』(朔風社1982年)や高見浩訳『われらの時代・男だけの世界』(新潮文庫1995年)に収録されている。最初期の「三発の銃弾」では、初めて死に魅入られたときのことと、初めて釣り旅行の記憶が重ね、綾織られて語られている。傑作という評判が高い二番目の作品「インディアンの村」を久しぶりに手に取ってみた。
ニック・アダムズ物語
「死ぬときって、苦しいの、パパ?」
「いや、どうってこともないとも、ニック。まあ、場合によるがね」
二人はボートに乗っていた。ニックが艫(とも)にすわり、父親が櫂を漕いでいた。山の端に日が昇りかけている。バスが一匹跳ねあがって、湖面に波紋を描いた。ニックは片手で水を切った。肌を刺すような朝の寒気に包まれていると、湖水はぬるく感じられた。(高見浩訳)
これは最後の部分である。医師である父親に同行したニックはインディアンの女の帝王切開に立ち会う。父親は無事赤子を取り上げたが、ショッキングな結末をむかえる。生まれたばかりのこの子供の父親が首を切って自殺していることがわかったからだ。父親ははあわてて、一緒に来ている叔父にニックを連れ出すよう頼むが、台所からニックははっきり見てしまったのだ。「ぼくは絶対に死なないさ」という言葉でこの小説は終わる。この作品に内在するのは「死の実感」であるが、それを体験する行為を、少年期の通過儀礼として捉えるという見方もあるようだ。風景描写にニックの心理が隠されているが、幼いヘミングウェイの写真にそれが窺えると思うのは私だけだろうか。いずれにしても幼年期の体験によって、死というテーマがヘミングウェイにとっていかに関りが深くなったかが分かる。1961年、ヘミングウェイはショットガンで自らの命を絶った。

2016年9月24日

小池劇場の幕が降ろされるとき

建設中の豊洲市場(2016年5月中旬)©東京都中央卸売市場

9月17日、18日に実施されたFNN世論調査によると、小池都知事の働きぶりについて、評価するが86.3%、評価しないが8.0%だったという。築地市場の新しい豊洲市場への移転を延期したことについては、妥当だと思うが88.2%、思わないが7.1%だった。豊洲市場問題が「小池劇場」の幕開けとなった。土壌汚染問題の議論はまさに液状化状態だが、簡単に終止符を打てない状況になっている。移転やむなしとすれば、期待を抱いた人々を裏切ることになり、人気が失墜する可能性がある。逆に移転は白紙撤回と結論したらどうだろか。
築地市場は、東京の台所である。その台所をベンゼンやアセンといった危険極まりない物質を含んだ土地に移すことは、率直に一生活者として不安である(中略)工法を工夫しながら、現在の場所(築地)で建物だけを建て直すのが一番妥当と思われる。
私は知らなかったのだが、小池都知事は市場移転問題に関して2008年に出版した『東京WOMEN大作戦』(猪口邦子・佐藤ゆかりとの共著)で、以上のように明言しているそうだ。8年前の提言だが、これが可能なら賛同する人が少なくないと思われる。しかし竣工前ならともかく、ほぼ出来上がった豊洲市場、もう後戻りできないと、何が何でも移転を進めようとする力学が加わるだろう。もし踏み切れば、莫大な額の税金が費やされことになり、小池叩きの雪崩現象が起きるかもしれない。つまりどっちに転んでも「小池劇場」の幕が降ろされる。私個人としては白紙撤回案に賛成、可能ならそうしたほうが良いと思う。そもそも生鮮食品を扱う市場の移転先を豊洲にしたのが間違いだったのである。今後の展開をを見守りたい。

2016年9月23日

雷ガード付タップは電子機器を守ってくれるか

雷ガード付電源タップ(京都市内)

景観を守る電線地中化を歓迎するが、デメリットとして、架空地線の存在が無くなるため、沿道の通行人や建築物への落雷の危険性が増すそうである。意外な指摘だが、裏返せば電線は落雷し易い存在とはいえないだろうか。電線に落雷すれば、その周辺に短い時間で強い電気の力や大きな電流が発生することがある。これを「雷サージ」と呼ぶそうだ。近くに落雷があると発生し、電話線、電源線、アンテナ、大気中を通って家の中に進入し、テレビやパソコン、電子レンジなどの電子基盤を壊してしまうことがあるという。私はマンション住まいで、避雷針があるから安心と思っていたが、雷サージに対しては効果がなく、しかも雷サージはブレーカが働く前に家の中にある機器に到達してしまうという。電源タップが必要になり、電気製品量販店に出かけたら「雷ガード」と記した製品が大半を占めていた。雷サージの侵入による被害を受けた経験はないが、万が一電子機器が壊れたら困る。特にパソコンのクラッシュ、光回線ルータの破損は怖い。割高感はなかったので購入、さっそく設置してみた。ところでこの電源タップ、本当に雷サージを防いでくれるだろうか。ネットのQ&Aサイトを覗いたら、この質問が一番多かった。万全ではないという返答が大勢を占めているが、「効果がなかったら詐欺だ」という助言には思わず吹き出してしまった。私見では雷の被害は複雑な要素が絡むので、完全防御は難しいのではないかと思う。備えあれば憂いなしというが、憂いが晴れるわけではない。従って過大な期待は避け、うまく作動して大切な電子機器を守ってくれたら褒めてやろうと思う。

2016年9月19日

第48回京都野外彫刻展

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日 時:2016年10月1日(土)~16日(日)9:00~17:00
会 場:京都府立植物園京都府立陶板名画の庭(京都市左京区下鴨半木町)
主 催:京都府・京都彫刻家協会

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