2016年5月17日

死に体の2020年東京オリンピック


紆余曲折を経て決まった2020年東京オリンピックのエンブレムに対し、ネット上では新国立競技場のイラストと合成、予想以上に葬儀場だと話題になった。葬儀の際に飾られる花輪に似ているというのである。私はそこまでは連想しなかったしなかったけど、左右非対称の市松模様に感心しつつ、地味で躍動感がないと感じた。しかし招致に対し「裏金疑惑」が浮上してからは、東京オリンピックそのものが死に体じゃないかと思い始めた。言うまでもなくオリンピックの招致に関しては、福島原発による汚染という不安材料があった。てっきりイスタンブルかと思っていたため、東京に決まったときは非常に驚いた。オリンピック招致プレゼンテーションで、福島原発問題を「アンダーコントロール」という大嘘っぱちを安倍首相がぶち上げたことが功を奏したかと思ったのだが、どうやら多額の裏金工作をした可能性が出てきたのである。日本オリンピック委員会は「コンサルタント料」だと説明しているが、フランスの司法当局は国際陸連のディアク前会長側に渡ったとして、贈収賄の疑いで捜査しているという。捜査が進み「賄賂」と断定されれば、開催は返上せざるを得ないだろう。私自身はこの問題が明るみになる前から、オリンピック開催には反対だった。金まみれの体質はその精神から逸脱している。東京大会だけではなく、オリンピックそのものの是非を検討すべき時期に来たのではないだろうか。

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