2016年5月12日

論証:米国が無罪という極東裁判の嘘


ロイター通信日本語版によると、ホワイトハウスが10日、オバマ米大統領が27日、現職大統領として初めて被爆地・広島を訪問すると明らかにした。ただし原子爆弾投下に関する謝罪は行わない。つまり謝罪する必要がないというのが広島訪問の条件になったようである。しかし、だからといって、原子爆弾投下が罪なき人々を殺戮したという歴史的事実が消えるわけではない。10日付シカゴ・トリビューン紙電子版に「広島、長崎、私の父、そして米国が無罪という嘘」という興味深い投稿が掲載された。筆者のジェリー・デラニー氏の父親トーマス・ロナルド・デラニー氏(1905-1989)は東京の極東国際軍事裁判で、東條英機の裁判のための検察側のスタッフだった。この裁判に関して父親はなんらかのわだかまりがあったのだろう、寡黙で、息子にその詳細を語らなかったようだ。裁判の後、日本、沖縄、アフガニスタン、リベリア、エチオピア、およびワシントンDCにある米国国務省のための様々な官職につき、米国最高司令部から表彰され、1971年に引退した。父は巨大きなジレンマの中に閉じ込められた。国際法を尊重し、将来の戦争を抑止するためには、法律は公平に適用されなければならないと深く信じていた、誠実な人間だったと息子のジェリー・デラニー氏は述懐する。そして米国が戦争に関し無罪だったというのは、極東裁判の嘘だと論証している。

YouTube  デラニー家の物語と日本での生活(1947-1956年)

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