2017年4月9日

スコットランドとアルスターとアメリカを結ぶ音楽の架け橋


Wayfaring Stranger: Rhiannon Giddens & Phil Cunningham

Rhiannon Giddens & Phil Cunningham
このビデオは北アイルランドのテレビ局 BBC Two が制作したもので、Wayfaring Stranger をバンジョーで弾き語りしているのは、キャロライナ・チョコレート・ドロップスの紅一点リアノン・ギデンズである。アメリカンルーツ音楽を追及する話題のシンガーで、ソロデビューアルバム "Tomorrow Is My Turn" が第58回グラミー賞でベスト・フォーク・アルバムを受賞している。ビデオは教会で収録されたため、リバーブが心地よく、素晴らしい音質になっている、ただロングショットでもマイクが写っていなく、音声と映像は別テイクかもしれない。ところで隣のアコーデオン奏者はスコットランドの名手フィル・カニンガムで、テレビ番組のコーディネータを担当した。ご存知、アパラチアに伝わった古謡、あるいは現代のブルーグラス音楽など、アメリカンルーツ音楽の源泉はスコットランドやアイルランドにある。私も訪ねたことがあるが、英国北アイルランドのアルスター地方は、日本では知られてないようだが、民謡の宝庫である。スコットランドとアルスターとアメリカを結ぶ音楽の架け橋をテーマにした番組 "Wayfaring Stranger with Phil Cunningham" シリーズ1が、4月6日午後7時(現地時間)放送された。この後はロザンヌ・キャッシュ、リッキー・スキャッグスやティム・オブライエンなどが登場予定だそうである。ビデオがアーカイブされているが、英国以外からアクセスできないのが残念である。

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