2017年6月21日

高層住宅火災の犠牲になった若き女性写真芸術家

カディジャ・セイ「自写像」(第57回ヴェネチア・ビエンナーレ出展作品)

英国の「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・フォトグラフィー」誌によると、6月14日、ロンドンの24階建て高層公営住宅「グレンフェル・タワー」で起きた火災で、将来を有望視されていた若き女性写真芸術家が亡くなった。カディジャ・セイ(Khadija Saye)、24歳。カディジャはガンビア人の母親と20階に住んでいた。名門ラグビー・スクールの奨学金で16歳まで一般教育を受けた後、彼女はUCA芸術大学の写真コースに進み、そこで彼女自身のアイデンティと、ガンビアの文化遺産をテーマに制作するようになった。卒業後、トッテム地区出身の労働党政治家デイビット・ラミーと結婚した肖像写真家、二コラ・グリーンに師事する。そして彼女は今年の第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展ディアスポラ館出展のため、シリーズ「住居:私たちが呼吸するこの空間(Dwelling: in this space we breathe)」を選んだ。これはまさにグレンフェル・タワーの生活における、ガンビアの伝統的精神の具現化だったようだ。火災が起こる前の5月10日、カディジャは「本当の旅だった。ママ、私はヴェネチアで展示されてる芸術家よ」とツイートしたという。

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