2017年8月12日

ここは質問に答える場所ではない

手を挙げる記者を指す菅官房長官

菅義偉官房長官お得意の「問題ない」は質問を遮断する言葉である。それが崩れ始めたのは、東京新聞の望月衣塑子記者の鋭い突っ込みがあったからだ。返答に窮して狼狽したことが広く国民に知れ渡ってしまった。週刊文春の「私が菅官房長官に《大きな声》で質問する理由」で彼女はこんなことを語っている。
どなたかがツイッターで「壊れたラジオ」とおっしゃっていましたけど、同じ言葉を繰り返しているのも、ある種の決壊状態です。「問題ない」「私の担当ではない」と言い続けるしかないし、本当は答えられるようなことも「何か言ってはマズい」と防御反応が働くから同じ答弁を繰り返すしかないのかもしれません。この前、TBS『あさチャン!』で菅さんが「国会で総理が説明した通り」「国会でお答えした通り」と同じ内容の答えを同じ日の記者会見で計10回も繰り返していたと放送していました。
毎度お馴染みの「問題ない」にうんざりしていたが、ひとつ風穴を開けてもらった感じである。ところがさらにエスカレート、官邸での記者会見で「ここは質問に答える場所ではない」などと言って、説明を拒む場面が続くようになったという。一連の応答は安倍首相を庇ってのことなのだろうけど、これには流石に唖然とする。記者に「質問に答える場ではないと言ったら、会見自体が崩壊するのではないか」と問われると「全く違う」と反論したそうだ。何が違うのか不明。どうやら記者の背後に国民の目があることに気付いてないようだ。民主主義の終焉を彷彿とさせるが、そうなっては困る。壊れた菅官房長官は退陣すべきである。

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