2017年8月9日

大麻栽培復興の芽を摘んだ首相夫人

「週刊SPA!」2015年12月15日号(クリックすると拡大表示)

麻小路(京都市中京区御池通堀川西入る)
御池通の専門店「麻小路」で麻のロープをしばらく眺めていたら、安倍昭恵首相夫人のことを思い出した。なにかとお騒がせの夫人だが、こと大麻に関しては興味深い見解を披露している。扶桑社の『週刊SPA!』2015年12月15日号で「何千年もの間、日本人の衣食住と精神性に大きくかかわってきた大麻の文化を取り戻したい。私自身も大麻栽培の免許を取ろうかと考えたほどです」と公言しているのである。これにはどうやら首相も困惑したようだ。というのは一般的には大麻は法律で取締り対象になっている、麻を乾燥あるいは樹脂化した、所謂マリファナを連想すると思われるからだ。麻の繊維は、日本では古くから注連縄や祓い具など、神事に使われてきた。相撲の横綱も麻糸でできている。そういうわけで、昭恵夫人には何か霊的なものを感じたそうである。しかし勢い余って鳥取県智頭町の「大麻で町おこし」を応援したものの、その代表者が大麻不法所持で逮捕されてしまった。この顛末は産業用大麻の復興生産に水を差してしまったようだ。今でも夫人が同じ考えを持っているかは不明だが、智頭町の町おこしは、彼女が関わったゆえに話題になったのは確かである。大麻所持事件が発覚したとたん、鳥取県は県内での大麻栽培の免許を一切交付しない方針を表明した。また北海道は「道産業用大麻可能性検討会」を設置し、道の環境が大麻栽培に適するかを調べる試験栽培を公的研究機関で行っているが、煽りを食らって後退気味だという。森友、加計学園問題で露呈したように、首相夫人の肩書の影響力は絶大である。麻薬という誤った通念も加わり、逆風にさらされてしまった大麻栽培だが、その芽を摘む遠因を作ったことを当人は自覚していないようだ。

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